新型コロナで「副業への意欲が高まった」人は5割。「目的はお金」が8割
6千人に聞いた「副業」アンケート
総合転職支援サービス「エン転職」が、副業に関するアンケートの結果を公開しています。
2020年7月から9月にかけて行なわれたインターネット調査には、「エン転職」の利用者6,325人が回答しています。
副業を希望している人は「半分」
「副業を希望している」人は、回答者の49%でした。
特に24%は「非常に希望している」と答えており、4人に1人は副業をしようと強く思っています。
新型コロナが背中を押している
「新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、副業への意欲が高まった」という人が53%もいます。
新型コロナウイルスが影響して、副業を考える人が増えているのです。
副業をする人、しない人の本音
しかし、新型コロナウイルスの副業への影響は一様ではありません。
それぞれの立場の人の声を拾って見ましょう。
「副業への意欲が高まった」
- もともと興味はあったが、コロナの影響でより働き方について考えるようになりました。(24歳女性)
- 景気が悪くなったときにボーナスに大きく響くので、いざと言うときの貯蓄用に副業をしておきたい気持ちが強くなった。(25歳女性)
「副業への意欲が下がった」
- コロナ前までは副業も考えていたが、コロナのせいで本業さえも安定しないため。(28歳女性)
- 毎日感染者の数が増え続けている現状を考えると、副業などの選択肢を考えられない。(33歳男性)
新型コロナによる不安から副業を考える人もいれば、感染を恐れて副業する意欲を失う人もいるのです。
副業の目的は「収入の増加」
副業を希望する人に、その理由を聞くと、「収入を増やしたい」が圧倒的に多く、他の理由を引き離しています。
この状況は、新型コロナの前後でも変わっていません。
「もっとお金が欲しい」というのは、切実で強い理由なのです。
ただし、新型コロナウイルスの影響もゼロではありません。
「失業したときの保険」という回答が、昨年よりも8%増えて、22%となりました。
新型コロナによって、自分の将来への不安を抱く人が増えたことがうかがえます。
副業はメリットだけではない
最後に、「副業をすることへの不安」を見てみましょう。
一番多い回答は、「手続きや税金の処理が面倒」でした。
具体的には、次のような声が寄せられています。
- 20万円以上稼いでたので確定申告がめんどくさかった。(28歳女性)
次に多いのが「本業に支障が出そう」でした。
- 現在の会社では副業は難しそうなので、もしやるとしたら会社バレが怖いです。(31歳女性)
また、自分の体が心配で「過重労働で体調を崩しそう」という人も少なくありません。
- 今の仕事で精一杯です。日曜日しか休みがないので副業は考えたこともありません。(23歳女性)
働き口を増やすと、苦労も増える
副業には「収入が増える」「自分の知らない世界が広がる」などの利点があります。
ただし、働き口を一つ増やすのですから、自分への負担や、職場でのリスクも増えます。
副業をすることを検討するときは、それによるメリットだけではなく、自分の精神力/体力の余裕もよく考えてから決断してください。