アイネット証券が、「一千万円以上の資産作りに関する実態調査」の結果を公開しています。
2020年9月に行なわれたインターネット調査には、年収300万円~500万円で一千万円以上の資産を持っている男女1,131人が回答しています。
なお、資産には、土地などの固定資産は含まれていません。
つまり、一般的な年収で、土地なども相続していないのに、一千万円を貯めた人へのアンケートなのです。
「1千万円を貯めた方法」を聞いています。
一番多かった回答は「貯蓄」でした。
なんと、回答者の8割以上が貯蓄という堅実な方法で、1千万円を貯めています。
次に多いのが「投資」で、4割でした。
それ以外の方法は、少数に留まっています。
「一千万円を貯めるためにかかった期間」を聞いています。
一番多かった回答は「15年以上」でした。
やはり、「貯蓄」中心で1千万円を貯めるには長い時間が必要なのです。
今回のアンケートでも、一千万円を貯めるのに「5年以上」かかった人が、回答者全体の7割を占めています。
一千万円を貯めるには、短くても「5年」は覚悟しておきましょう。
「一千万円以上貯めるのに大変だったこと」を聞いています。
一番多かったのは、「かなりの期間を要する」でした。
次に多いのが「収入と支出のバランス維持」でした。
長い期間に渡って、家計を管理して貯蓄を続けるというのは、簡単なことではありません。
それを裏付けるように、「一千万円以上貯めるのに必要なこと」という質問でも、一番多い回答は「目標を見据えた強い意識」でした。
もう少し具体的に、一千万円を貯めるための方法を聞いてみましょう。
目標達成まで毎日コツコツ努力し、自分に厳しくすることが成功の秘訣のようです。
最後に、「一千万円以上を貯めようと思ったきっかけ」を聞いています。
やはり多いのは「老後に不安を覚えて」で、6割近くの人が挙げています。
長く厳しい生活を送っても、老後の生活に安心感がほしいというのが、多くの人の気持ちです。
「老後への強い不安」という強い動機があったので、長い期間をかけた貯蓄ができたのでしょう。