新型コロナの今、両親の葬儀を行なうなら「家族葬」を選ぶ
親の葬儀をする立場の人へのアンケート
葬儀サービスの「よりそう」が、「新型コロナを受けた葬儀の意識調査」の結果を公開しています。
2020年9月に行なわれたインターネット調査には、両親の葬儀を実施する立場にある40代以上の男女724人が回答しています。
「家族葬」が過半数を占める
まず、「両親の葬儀をあげるなら、どのような形式を選びますか」と聞いています。
一番多いのは、少人数で行なう「家族葬」で、半分以上を占めました。
そして、通夜を行なわず告別式のみを行う「一日葬」が2番目に入っています。
火葬のみ行なう「火葬式(直葬)」、通夜と告別式を2日に分けて行なう「一般葬」と続きます。
コロナ以前から小規模を希望
「新型コロナ前後で葬儀形式の希望に変化がありましたか」と聞いています。
「もともと小規模な葬儀をあげようと思っていたため変化なし」が一番多く、新型コロナの流行以前から、小規模な葬儀を考えていた人が少なくないことが分かります。
一方、「感染予防の観点から致し方なく小規模化」という回答も4割あり、新型コロナが葬儀が小規模化する傾向に拍車をかけていることも分かります。
「葬儀」に必要な3つの要素
「これから葬儀をあげる場合、新型コロナの感染リスクを考慮しても必要不可欠だと考えるもの」を聞いています。
半分以上の支持があったのは、次の3つだけでした。
- 告別式の実施 68.1%
- 宗教儀礼 55.9%
- 通夜の実施 50.7%
ここでいう「宗教儀礼」はお坊さんを呼んだり、お焼香を行なうことを指します。
逆に言えば、「告別式」と「通夜」があって、そこにお坊さんがいれば、葬儀として受け入れられる人が多いのです。
「最少人数で葬儀をあげたい」という気持ち
最後に「これから葬儀を実施する場合、あなたの考えに近いもの」を聞いています。
圧倒的に多かったのは「新型コロナ流行下だが、お別れは一度きりなので、最少人数で葬儀をあげたい」でした。
このような気持ちを持つ人が多いのであれば、葬儀の形式として「家族葬」や「一日葬」が選ばれることも納得できます。
一方、「人数を極限まで減らし、通夜・告別式もせず火葬式にしたい」という「火葬式(直葬)」を希望する選択もありますし、コロナを気にせずに「できるだけ多くの人に葬儀の参列を募りお別れしてもらいたい」ので「一般葬」を選ぶという選択もあります。
もし、この時期にあなたの身近な人の葬儀を挙げなければならないときは、これらの選択肢のどれが、自分や家族の気持ちに近いかを考えて、葬儀の形式を選べば良いでしょう。