60代の理想の貯蓄額は「3千万円」、現実は「1,200万円」
[2020/10/28 00:00]
子供と親がいる人へのアンケート
松井証券が「老後資金に関する調査」の結果を公開しています。
2020年9月に行なわれたインターネット調査には、子供と親のいる20代から60代の男女800人が回答しています。
現実と理想の差は大きい
調査では 「現在の貯蓄額と、理想の貯蓄額」を聞いています。
現在の貯蓄額は、20代の「100万円」から年齢を追うごとに大きくなり、60代では「1,200万円」となっています。
しかし、理想の貯蓄額は、20代では「480万円」、60代では「3,000万円」と、現実を大きく上回っています。
現実と理想の差は大きく、20代では「380万円」、60代では「1,800万円」もあります。
老後の不安は全世代共通
自分の老後に対して、回答者の8割以上が不安を感じています。
年代別に見ても、老後に対する不安は、20代から60代まで差がありません。
老後に対する不安は、全世代に共通の課題なのです。
最大の不安は「老後の資金」
「老後の不安の内容」を聞くと、「老後の資金」が一番多く、8割を超えました。
そして、「老後の健康維持」と「老後の夫婦関係」が続きます。
貯められるようになるのは「50代」から
老後の資金に不安を感じていても、老後のためにお金を用意することは簡単ではありません。
「あなたは誰のために貯蓄をしていますか」という質問を見ると、20代から40代までは「子供のため」が多く、子供の学費が貯金の目的となっていることが分かります。
老後資金が主な目的である「自分たち夫婦のため」や「自分のため」の貯金が多くなるのは、50代になってからです。
若い頃から老後の不安は感じていても、目の前の現実に追われて、老後の資金を準備することができない状況が分かります。