東京都の人口が3カ月連続で減少。5カ月で3万人以上も減る

[2020/11/4 00:00]

2カ月連続で1万人以上の減少

東京都は、2020年10月1日現在の推計人口が、3カ月連続で減少したと発表しました。

10月1日時点の人口は、1,397万1,109人で、前月に比べて10,673人減少しました。前の月に比べて1万人以上減るのは、2カ月連続です。

東京都の人口は、5月に初めて1,400万人を超えました。

しかし、それ以降は減少傾向が続き、5カ月間で3万人以上も人口が減っています。

出典:東京都のデータをもとに編集部が作成

23区のうち22の区で人口が減少

9月の人口減少を地域別に見ると、区部(23区)、市部、町村部のすべてで人口が減っています。

とくに区部の人口減少が多く、前月に比べて10,463人減少しています。

減少は広い範囲に及んでおり、千代田区を除く22区の区で人口が減っています。

そして、市部は187人、町村部は23人の減少でした。

青い部分が人口が減った地区 出典:東京都

他県からの流入が止まる

東京都の人口の増加は、その多くを他県からの流入が支えています。

過去の人口の変化を見ると、3月に卒業や年度末の転出で人口が減り、4月と5月に進学や年度始めの転入で人口が増えるというパターンが続いていました。

2020年についても、3月の減少と4月の増加は例年通りでした。

しかし、4月7日に新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が出ると、5月は人口の流入が止まりました。

5月25日の緊急事態宣言の解除を受けて、7月に少し人口が戻りましたが、その後は再び減少が続いています。

東京都の人口の増減は、新型コロナウイルスの動向の影響を大きく受けているのです。

東京都は、新型コロナウイルスの陽性者が多く、新型コロナウイルスの流行地とみなされています。

今後も、新型コロナウイルス感染症の流行の状況によって、人口の増減に影響を受けることが予想されます。

出典:東京都
[シニアガイド編集部]