新型コロナに対する会社の対応を評価する人は4割止まり
勤め人に聞いたコロナ後の意欲
JTBコミュニケーションデザインが「ウィズコロナ時代のモチベーション調査」の結果を公開しています。
「ウィズコロナ(withコロナ)」とは、新型コロナウイルスの感染予防を常に意識して行動する生活を指します。
2020年8月に行なわれたインターネット調査には、全国の企業に勤める男女620人が回答しています。
すでに業績や給与に悪影響が及んでいる
回答者が所属する会社の業績について聞いています。
一番多い回答は「(コロナ禍以前と比べて)普通」でした。
しかし、「悪い」または「大変悪い」と答えた人も半数近くを占めており、新型コロナによる業績の悪化が表れています。
自分自身の給与についても、一番多い回答は「普通」でした。
しかし、こちらも「悪い」または「大変悪い」という回答が3割あり、すでに収入にも影響が出てきていることが分かります。
「がんばろうと思う」が「やる気」が出ない
コロナ禍以降の仕事に対する気持ちを尋ねています。
「がんばろうと思う」に対して、「あてはまる」または「ややあてはまる」という回答は全体の7割ありました。
仕事に対するモチベーションは、まだ衰えていません。
しかし、「やる気は、コロナ禍前より上がった」という人は、2割しかいません。
さすがにコロナ禍前に比べると、モチベーションの低下は避けられないようです。
仕事ができることへの感謝と、解決できない無力感
仕事に対する意識について聞いています。
一番多い回答は、「仕事が出来ることの大切さに気づいた」でした。
次に多いのが「コロナ禍の仕事への影響は、自分の力ではどうすることもできないと感じる」でした。
仕事ができることの喜びに気づく一方で、新型コロナによる悪影響が自分の力では解決できないという無力感も感じているのです。
会社の対応を評価する人は4割止まり
最後に、コロナ禍への会社の対応について、総合的に評価しています。
「よかった」と「まあよかった」を合わせると4割以上の人が、会社の対応を評価しています。
一方で、「よくなかった」と「あまりよくなかった」を合わせると2割を超えます。
会社の対応への評価は、状況によって差があることが分かります。
自由記述でのコメントでは、「絶対感染するなと脅しのような通知があった」「社員に対する会社の冷たさが身に染みた。自己を犠牲にして会社に報いるのは、基本やめる事にした」など、会社への不信感を露わにしたものもありました。
新型コロナウイルスは大きな危機だけに、会社の心無い対応がモチベーションを下げてしまうのです。