新型コロナの感染が不安で通院を控えている人が3割もいる
[2020/11/15 00:00]

コロナが不安で受診を控えている人の調査
臨床検査薬/機器メーカーのロシュ・ダイアグノスティックスが、「新型コロナウイルス感染症の影響による受診行動の変化」の調査結果を公開しています。
2020年10月に行なわれたインターネット調査には、全国の20歳~69歳の男女4,500人が回答しています。
回答者の半分は、定期的な通院を必要としている
回答者のうち、定期的な通院を行なっている人は「51%」でした。
回答者の半分は、診察や治療のために、定期的な通院を必要としています。

「受診しないまま」放置している人が3割もいる
通院が必要であるにも関わらず、通院の予定を守って「延期したことはない」人は51%しかいません。
そして、通院が必要とされている人のうち29%は、新型コロナウイルス感染症への不安から、「現在に至るまで受診をしないまま」過ごしています。

自覚症状が無い病気は放置されやすい
では、どんな病気の人が通院の予定を延期しているのでしょうか。。
男性では「血圧」が一番多く、「胃」と「糖尿病」が続きます。

一方、女性では「子宮/子宮頚部」が一番多く、「眼」が続きます。
男女とも、自覚症状や痛みが少ない病気が放置されやすいことが分かります。

感染予防対策をして、適切な受診を
ロシュ・ダイアグノスティックスでは、調査の結果について、次のようにコメントしています。
新型コロナウイルスの感染拡大防止対策を含めた「新しい生活様式」は定着しつつあるものの、感染への不安から受診控えが未だに続いている実態が、今回の調査で明らかになりました。
過度な受診控えは健康上のリスクを高めてしまう可能性があり、かかりつけ医に相談しながら健康や持病を管理していくことが重要です。
感染予防対策を行なった上で、適切に受診をして健康管理をしていきましょう。
【追記】初出時にキャプションの一部に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。