夫婦二人の貯金は「734万円」。老後のために「毎月4万円」を確保
千人に聞いた夫婦の老後資金状況
投資運用業のスパークス・アセット・マネジメントが、夫婦の老後資金についてのアンケート結果を公開しています。
2020年10月に行われたインターネット調査には、全国の20歳以上の既婚男女1,000人が回答しています。
貯金の平均は「734万円」
まず、夫婦の預貯金の残高を聞いています。
平均金額は「734万円」でした。
一番多い金額は「100万円~300万円未満」でした。
しかし、金額の個人差は大きく、貯金が無い「0円」という人が13%いる一方で、「1,000万円以上」が28%います。
どれぐらい貯金できているかは、個人による差が大きいことが分かります。
年齢が高くなると、貯金も増える
回答者の年代別に見ると、年齢が高くなるほど、預貯金の残高が大きくなります。
「20代」では255万円ですが、「60代以上」では1,533万円まで増えます。
若いうちから貯金を始め、年齢を経るに従って、残高を増やした人が多いのでしょう。
老後資金を毎月確保できる人は7割
今度は、「老後に備えるためのお金」に限って聞いています。
老後に備えるためのお金を毎月確保できている人は、回答者の「74.1%」でした。
年齢による差は少なく、7~8割の人は老後資金が確保できています。
平均で4万円以上を毎月確保
老後のために確保できている金額の平均は、月に「44,862円」でした。
一番多い金額は「5万円~10万円未満」です。
しかし、人によって大きな差があり、「1万円未満」から「10万円以上」まで広く分布しています。
一方、年齢による差は少なく、20代でも平均で「36,596円」を確保しています。
老後資金の準備は、少しでも早く始めよう
調査結果を見ると、夫婦二人で「734万円」の預貯金を確保していることが分かりました。
しかも、年齢を経るしたがって、貯金が増えていく人が多く、堅実な生活を送っている様子が伺えます。
一方で、貯金がゼロの人も1割を超えます。
老後資金の確保についても、まったく確保できていない人が2割を超えます。
確保できている人でも、1カ月に「1万円未満」という人が少なくありません。
一方で、毎月「10万円以上」確保している人も1割を超えます。
老後のためにお金を貯められない人は、まったく貯められず、貯められる人でも、その金額には大きな差があります。
自分で老後資金を準備するときは、最初は金額にはこだわらず、できるだけ早い時期に始めましょう。
長い期間に渡って、定期的に老後資金を貯めることを優先してください。
金額については無理のない範囲で増やしていけばよいのです。