東京都で新型コロナが急速な感染拡大。感染状況の判断を一番上に引き上げ

[2020/11/20 00:00]

「急速な感染拡大の局面」と判断

東京都は、新型コロナウイルス感染症の流行を受けて、感染状況を「感染が拡大していると思われる」と総括しました。

東京都は、新型コロナの「感染状況」と「医療提供体制」を4段階の総括コメントで示しています。

今回は、「感染状況」が4段階の一番上である「感染が拡大していると思われる」に引き上げられました。

新型コロナウイルスの感染拡大が一段と進んだという判断です。

東京都では、「新規陽性者数と接触歴等不明者数は大幅に増加しており、急速な感染拡大の局面を迎えた」とコメントしています。

一方、「医療提供体制」は、上から2番目の「体制強化が必要であると思われる」に据え置かれました。

つまり、新型コロナウイルスは危険な状態であるものの、医療提供体制には、まだ少し余裕がある状態です。

指標の一つである「重症患者数」も、「39人」で、1週間前の「38人」から大きくは増えていません。

ただし、こちらも「重症患者数の増加が続けば、予定手術等の制限をせざるを得なくなり、通常医療の維持と重症患者のための病床の確保との両立が困難になる」とコメントしており、油断できない状況です。

出典:東京都

陽性者が過去最高の「493人」

東京都では、新型コロナウイルスの陽性者が増加し続けています。

11月18日に判明した陽性者は「493人」で、過去最高となりました。

19日はさらに増えて、「534人」と500人の大台を超えています。

また、過去7日間の陽性者数の平均も、300人を超えて、過去最高に近づいています。

東京都では、これらの状況を判断して、「感染状況」の総括コメントを一番上の段階としました。

出典:東京都

対応は各自の努力に

なお、11月19日現在では、東京都は飲食店などの営業自粛を呼びかけていません。

東京都では「重症化リスクの高い高齢者の新規陽性者数が大幅に増加しており、高齢者への感染の機会をあらゆる場面で減らすことが必要である」としています。

若年層が「夜の繁華街」で感染するという状況から、だれもが感染する状況へと変わってきています。

飲食店を対象に深夜の営業自粛を行なっても、それだけでは対策にならない状況になっているのです。

そのため、東京都では「5つの約束」として、マスクや手洗いなど基本的な感染予防対策を改めて呼びかけています。

いつでも、どこでも、誰でも、新型コロナウイルスに感染する可能性があると覚悟して、感染予防対策を守ってください。

出典:東京都
[シニアガイド編集部]