この冬に忘年会や新年会を行なう企業は12%だけ。新型コロナの影響大
年末年始の宴会についての1万社アンケート
企業情報調査会社の東京商工リサーチが、「忘・新年会に関するアンケート」の結果を公開しています。
2020年11月に行なわれたインターネット調査には、全国の企業10,059社が回答しています。
今年は、新型コロナウイルスの予防のために、忘年会や新年会の開催を迷っている企業も少なくないでしょう。
そんな企業にも参考になるデータです。
忘年会/新年会を行なうのは12%だけ
アンケートに回答したすべての企業のうち、忘年会や新年会を「開催する」と答えた企業は12%に留まりました。
残りの88%の企業が「開催しない」と答えています。
この88%のうち、67%は、「昨年は開催したが、今年は開催しない」と答えており、新型コロナウイルス感染症の影響によって、宴会を取りやめる会社が多いことが分かります。
大企業は宴会を避ける傾向
アンケートの回答企業を、資本金1億円以上の大企業1,584社に限って見てみましょう。
社会的責任が大きい大企業では「開催する」は少なく、わずか7%に留まっています。
「開催しない」企業は9割を超えており、大企業は、年末年始の宴会を見送る傾向が強いことが分かります。
中小企業は1割以上が開催
今度は、資本金が1億円未満の中小企業8,475社に限って見てみましょう。
「開催する」は、やや増えて13%となりました。
会社の規模が小さいと、忘年会や新年会を行なう企業が、少し増えます。
小規模な会社に見られる、社長の意向の影響の強さや、社内の家族的な雰囲気が影響しているのかもしれません。
ただし、中小企業であっても、8割を超える企業が忘年会や新年会の開催を見送っていることは忘れてはいけません。
今は、それだけ新型コロナウイルスを意識しなければならない状況であるということです。
「参加するか」と社員に聞いてみよう
あなたの会社で、宴会を行なうべきかどうか迷ったら、まず社員に、宴会を行なったら参加する意思があるかどうか確認することをおすすめします。
開催する場合は、「マスクの着用」「3密の状態を避ける」「手洗い・消毒の励行」などの基本ルールを守ってください。
また、「5人以上の宴会」や「2時間以上の宴会」は控えるように呼びかけている自治体もあります。
参加者が少なくなるように小さい部署単位で宴会を行ない、二次会は避けるなど、感染しにくい状況を作ることを意識してください。