新型コロナ時代の「地方への転職」。一番人気は「福岡県」
800人に聞いた「地方への転職」
総合転職エージェントのワークポートが、「地方への転職」についてのアンケート結果を公開しています。
2020年10月から11月にかけて行なわれたインターネット調査には、20代~40代の男女800人が回答しています。
なお、このアンケートでは、いま住んでいる都道府県以外への転職を、「地方への転職」と呼んでいます。
一番人気は「福岡県」
まず、「地方に転職する場合、働いてみたい都道府県はどこか」と聞いています。
一番人気があったのは「福岡県」でした。
「福岡県」を挙げた理由を聞いてみましょう。
- 「比較的IT企業が進出しているイメージがあるため」(40代男性)
- 「若者への起業など支援が充実しているから」(30代女性)
「福岡県」は、IT企業の誘致やスタートアップ支援が盛んであることから、若々しく、発展性があるイメージを持たれているようです。
そして、「北海道」「東京都」が続き、「大阪府」と「沖縄県」までが、回答者の5%以上の人が名前を挙げています。
「地方に転職することに興味がある人」は4割
「地方への転職に興味がある」人は、4割を超えました。
積極的に「興味があり、検討中」という人だけでも、4人に1人を超えています。
では、地方への転職に興味があるという人は、どこに惹かれているのでしょうか。
寄せられたコメントを見てみましょう。
「リモートワークが進み、首都圏で暮らす価値が減った」(30代男性)
「環境さえ整っていれば都会と地方の差は無くなってきているから」(30代男性)
「自然豊かな場所で暮らしと仕事を両立したいため」(40代男性)
つまり、新型コロナウイルスが大都市を中心に流行しているので自然に戻りたい気持ちがあることや、テレワークの普及が影響していることが分かります。
「地方への転職」は難しいと思う人が6割
しかし、「地方への転職」は簡単ではありません。
「地方への転職は首都圏での転職に比べて難しいと思う」と答えた人は、6割を超えました。
こちらもコメントを見てみましょう。
- 「地方は企業数、ポジションともに少ないイメージ」(30代男性)
- 「(首都圏に比べると)求人数・給与面で大幅に下回る」(30代男性)
- 「地方独特のご近所文化に対応できるかが不安」(20代男性)
まず、企業数や求人数の少なさが心配されています。
そして、地方の生活になじめるかという不安があることも分かります。
新型コロナウイルスをきっかけに地方への転職を考えるときには、働き口の確保と、家族も含めた対人関係の強さが必要なようです。