「新型コロナが仕事に悪影響」は38%。良い影響があったのは7%だけ

[2020/12/3 00:00]

2千人に聞いた新型コロナの影響

プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険(PGF生命)が「人生の満足度に関する調査」の結果を公開しています。

2020年10月に行なわれたインターネット調査には、全国の20歳~79歳の男女2,000人が回答しています。

この記事では、新型コロナウイルスに関連した回答を紹介します。

悪影響の方が大きい「新型コロナ」

回答者のうち、働いている人限定で、「仕事に新型コロナウイルス感染拡大の影響があるか」を聞いています。

「良い影響がある」は7.1%に留まりました。

一方、「悪い影響がある」は38.5%と、4割に届きそうです。

やはり、新型コロナウイルスは、仕事に悪影響を与えている人の方が、ずっと多いのです。

なお、年代別にみると、40代以上で「悪い影響がある」が多くなります。

出典:PGF生命

影響が大きい「自営業・自由業」

就業形態別にみると、「悪い影響がある」は、「自営業・自由業」で特に多く、ほぼ5割に達しています。

しかし、「会社員」では「悪い影響がある」が10%以上も少なく、4割を切ります。

新型コロナウイルスの影響は、職種によって大きな差があることが分かります。

一方、「良い影響がある」という回答は、一番多い「会社員」でも10%止まりで、ごく一部の人に限られていることが分かります。

出典:PGF生命

新型コロナが招いた失職や減収

仕事の上で、新型コロナウイルス感染拡大の影響があった人に、どのような影響があったか聞いています。

良い影響

  • 社会に必要とされている仕事だと実感できた(30代女性)
  • リモートワークが増え通勤時間が減った(40代男性)
  • 残業が減った(40代男性)

悪い影響

  • 仕事を失った(50代女性)
  • 仕事の依頼が激減した(50代女性)
  • ボーナスが減った(30代男性)
  • 海外出張ができなくなった(30代男性)

新型コロナウイルスの影響で、働き方が変わった人がいる一方で、失職や減収に見舞われている人もいることが分かります。

収入の減少と新たな支出

最後に、すべての回答者に対して、「マネーについての満足度」に、新型コロナウイルスの影響があるかと聞いています。

「良い影響がある」という人はわずか3.4%に留まりました。

一方、「悪い影響がある」は33.7%と、10倍近くもいます。

新型コロナは、お金に関する事情についても、悪影響が大きいことが分かります。

年代別にみると、「悪い影響がある」と回答した人の割合は、「30代」と「40代」の働き盛りの世代に多いことが分かります。

出典:PGF生命

新型コロナで新たな支出も

新型コロナによって、お金に関する事情に、どのような影響があったかを聞いています。

良い影響

  • 支出が減って貯金が増えた(30代男性)
  • 節約を意識するようになった(20代男性)
  • 飲み会代が減った(50代男性)

悪い影響

  • 収入減少で貯金ができなくなった(50代男性)
  • 在宅勤務で水道光熱費が高くなった(30代女性)
  • 衛生用品の出費が増えた(50代女性)
  • 外出自粛のストレスで衝動買いが増えた(20代男性)

新型コロナウイルスで、外出の機会が少なくなったことで支出が減った人がいる一方で、収入が少なくなったり、これまでなかった支出が増えた人もいます。

2021年もコロナの影響は続く

今回のアンケートでは、新型コロナウイルスによって、仕事やお金に大きな影響が出たことが分かりました。

しかも、良い影響よりも、悪い影響の方がずっと多くなっています。

新型コロナウイルスの感染拡大は続いており、2021年も、その影響が続くことは確実です。

当分は、この状況が続くことを前提にして、新しい生活の形を考えていくことが必要とされています。

[シニアガイド編集部]