「新型コロナが仕事に悪影響」は38%。良い影響があったのは7%だけ
2千人に聞いた新型コロナの影響
プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険(PGF生命)が「人生の満足度に関する調査」の結果を公開しています。
2020年10月に行なわれたインターネット調査には、全国の20歳~79歳の男女2,000人が回答しています。
この記事では、新型コロナウイルスに関連した回答を紹介します。
悪影響の方が大きい「新型コロナ」
回答者のうち、働いている人限定で、「仕事に新型コロナウイルス感染拡大の影響があるか」を聞いています。
「良い影響がある」は7.1%に留まりました。
一方、「悪い影響がある」は38.5%と、4割に届きそうです。
やはり、新型コロナウイルスは、仕事に悪影響を与えている人の方が、ずっと多いのです。
なお、年代別にみると、40代以上で「悪い影響がある」が多くなります。
影響が大きい「自営業・自由業」
就業形態別にみると、「悪い影響がある」は、「自営業・自由業」で特に多く、ほぼ5割に達しています。
しかし、「会社員」では「悪い影響がある」が10%以上も少なく、4割を切ります。
新型コロナウイルスの影響は、職種によって大きな差があることが分かります。
一方、「良い影響がある」という回答は、一番多い「会社員」でも10%止まりで、ごく一部の人に限られていることが分かります。
新型コロナが招いた失職や減収
仕事の上で、新型コロナウイルス感染拡大の影響があった人に、どのような影響があったか聞いています。
良い影響
- 社会に必要とされている仕事だと実感できた(30代女性)
- リモートワークが増え通勤時間が減った(40代男性)
- 残業が減った(40代男性)
悪い影響
- 仕事を失った(50代女性)
- 仕事の依頼が激減した(50代女性)
- ボーナスが減った(30代男性)
- 海外出張ができなくなった(30代男性)
新型コロナウイルスの影響で、働き方が変わった人がいる一方で、失職や減収に見舞われている人もいることが分かります。
収入の減少と新たな支出
最後に、すべての回答者に対して、「マネーについての満足度」に、新型コロナウイルスの影響があるかと聞いています。
「良い影響がある」という人はわずか3.4%に留まりました。
一方、「悪い影響がある」は33.7%と、10倍近くもいます。
新型コロナは、お金に関する事情についても、悪影響が大きいことが分かります。
年代別にみると、「悪い影響がある」と回答した人の割合は、「30代」と「40代」の働き盛りの世代に多いことが分かります。
新型コロナで新たな支出も
新型コロナによって、お金に関する事情に、どのような影響があったかを聞いています。
良い影響
- 支出が減って貯金が増えた(30代男性)
- 節約を意識するようになった(20代男性)
- 飲み会代が減った(50代男性)
悪い影響
- 収入減少で貯金ができなくなった(50代男性)
- 在宅勤務で水道光熱費が高くなった(30代女性)
- 衛生用品の出費が増えた(50代女性)
- 外出自粛のストレスで衝動買いが増えた(20代男性)
新型コロナウイルスで、外出の機会が少なくなったことで支出が減った人がいる一方で、収入が少なくなったり、これまでなかった支出が増えた人もいます。
2021年もコロナの影響は続く
今回のアンケートでは、新型コロナウイルスによって、仕事やお金に大きな影響が出たことが分かりました。
しかも、良い影響よりも、悪い影響の方がずっと多くなっています。
新型コロナウイルスの感染拡大は続いており、2021年も、その影響が続くことは確実です。
当分は、この状況が続くことを前提にして、新しい生活の形を考えていくことが必要とされています。