東京都の人口が4カ月連続で減少。半年で4万人近く減る

[2020/12/4 00:00]

4万人近くも減った東京都の人口

東京都は、2020年11月1日現在の推計人口が、4カ月連続で減少したと発表しました。

11月1日時点の人口は、1,396万3,751人で、前月に比べて7,358人減少しました。

東京都の人口は、2020年5月に初めて1,400万人を超えて、ピークを迎えました。

しかし、それ以降は減少傾向が続き、たった半年の間に3万9,222人も少なくなっています。

出典:東京都のデータをもとに編集部が作成

都心以外の23区は人口が減少

10月の人口の変化を地域別に見ると、市部だけが人口が増えています。

しかし、人口の7割を占める区部(23区)の人口は大きく減りました。

23区では、都心のいくつかの区だけが人口を増やしています。

一方、市部では、都心に近い地域で人口が増えています。

青い部分が人口が減った地区 出典:東京都

新型コロナで、東京に来るのをためらう人が多い

東京都の人口の増加は、その多くを他県からの移住が支えています。

過去の人口の変化を見ると、3月に卒業や年度末の転出で人口が減り、4月と5月に進学や年度始めの転入で人口が増えるというパターンが続いていました。

2020年についても、3月の減少と4月の増加は例年通りでした。

しかし、4月7日に新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が出ると、5月は人口の流入が止まりました。

5月25日の緊急事態宣言の解除を受けて、7月に少し人口が戻りましたが、その後は再び減少が続いています。

つまり、東京都の人口の増減は、新型コロナウイルスの動向の影響を大きく受けているのです。

東京都は、新型コロナウイルスの陽性者が増え続けており、飲食店の深夜営業の自粛が要請されるなど、新型コロナウイルスが流行している地域です。

このまま新型コロナウイルスの感染拡大が続けば、東京都の人口の減少は続くでしょう。

[シニアガイド編集部]