新型コロナによる死者の95%は「60歳以上」。未成年は「ゼロ」
死者の属性を集計したデータ
国立社会保障・人口問題研究所では、新型コロナウイルスによる死者について、性別と年齢別のデータを公開しています。
これは、自治体が公開したデータを集計したもので、週に一度、更新されています。
このデータをもとにして、新型コロナウイルスが、どの層に対して危険な存在なのか、改めて紹介します。
新型コロナによる未成年の死者はいない
この集計の対象になっている死者数は、12月14日の時点で「2,648人」です。
その中で、年齢と性別が公開されているのは「2,211人」でした。
最初に年齢の分布を見てみましょう。
「10歳未満」と「10代」では、死者がいません。
つまり、新型コロナウイルスによる未成年の死者はいないのです。
「20代」と「30代」でも、死者は一桁に留まっています。
死者が増え始めるのは「50代」を過ぎてからになります。
そして、「60代」以上の高齢者が、新型コロナウイルスによる死者の多くを占めています。
死者の95%を「60歳以上」が占める
もう少し分かりやすいように、死者を「60歳未満」と「60歳以上」に分けて見ましょう。
「60歳未満」はわずか「4.3%」で、全体の95%以上を「60歳以上」が占めています。
新型コロナウイルスが、高齢者にとって、かなり危険な存在であることが分かります。
死者の6割以上が「男性」
最初の年齢分布のグラフを見ると、すべての年代で、「男性」の方が、「女性」よりも多くなっています。
年齢を無視して、「男性」と「女性」の割合を見てみましょう。
すると、死者の60%以上を「男性」が占めていることが分かります。
新型コロナウイルスは、「男性」にとって、危険な病気なのです。
死者の半分以上は「60歳以上の男性」
新型コロナウイルスが危険なのは、「60歳以上」の「男性」であることが分かりました。
そこで、「60歳以上の男性」が死者に占める割合を計算してみました。
なんと、「60歳以上の男性」だけで、死者全体の6割近くを占めています。
新型コロナウイルスは、「60歳以上の男性」にとって、とりわけ注意が必要な病気なのです。
家族に「60歳以上の男性」がいる人は、自分のためだけではなく、家族の命を守るためにも、感染の予防に努めてください。