「飲食業」の倒産が過去最多。「大阪府」と「東京都」に集中
[2021/1/13 00:00]
「飲食業」の倒産が過去最多に
企業情報調査会社の東京商工リサーチは、2020年の「飲食業」の倒産が、過去最多となったと発表しました。
2020年の1年間に、負債総額が1千万円以上で倒産した「飲食業」の件数は「842件」でした。
これは2011年の800件を上回り、過去最多となりました。
倒産が多い「大阪府」と「東京都」
飲食業の倒産件数が1番多い都道府県は「大阪府」の152件でした。
そして、「東京都」が143件で続きます。
この2つの大都市だけで、全国の倒産件数の3割以上を占めています。
三番目以降も、「兵庫県」「福岡県」「神奈川県」「京都府」と、大都市と、その周辺の県が続きます。
大都市は飲食店が多いだけに、倒産する件数も多いのです。
倒産が多い3つの業種
飲食業のうち、倒産が多い業種を見てみましょう。
一番多いのは、ラーメン、焼き肉などの「専門料理店」でした。
そして、「食堂、レストラン」と、「酒場、ビヤホール」が続きます。
この3つの業種で、全体の倒産数の7割近くを占めています。
2021年も苦しい状況が続く
2021年1月の時点で、東京都を始めとする一都三県に「緊急事態宣言」が出されています。
該当する地域の多くでは、「飲食業」の営業時間は午後8時までに制限されています。
さらに、大阪府周辺や愛知県などでも、「緊急事態宣言」の準備が進んでいます。
飲食業界の下支えとなる「Gotoイート」キャンペーンも一時停止の状態が続いています。
過去最多の倒産件数となった2020年に続き、2021年の「飲食業」も新型コロナウイルスの影響で苦しい状況が続くでしょう。