新型コロナによる死者を受け入れてくれる葬儀社は3割しかない
葬儀社に聞いた「新型コロナ」下の弔い
葬儀社紹介サイトを運営するユニクエストが、「コロナ禍の葬儀業界に関する調査」の結果を公開しています。
2021年1月に行なわれたインターネット調査には、ユニクエストと提携している葬儀社145社が回答しています。
この記事では、新型コロナウイルスに関係した回答を紹介します。
コロナによる死者を受け入れてくれるのは3分の1だけ
「新型コロナウイルスで亡くなった人の葬儀」の受け入れが可能かどうかを聞いています。
「受け入れ可能」という葬儀社は35%でした。
つまり、新型コロナウイルスの感染者の葬儀を引き受けてくれる葬儀社は、3割強しかありません。
受け入れていない理由としては、「葬儀社スタッフへの感染や、他の葬家や近隣住民への伝染リスクが完全には避けられない」など、リスク管理に関する問題が多くなっています。
ある程度の追加料金が必要
また、受け入れ可能な葬儀社でも、「特別対応料金」を設定しているところがほとんどです。
半分以上の葬儀社が「特別対応料金」として「5万円以上」を設定しています。
葬儀社にも重い負担
新型コロナウイルスで亡くなった人の葬儀では、一般の葬儀とは異なった対応が必要とされます。
一番多いのは「関係するスタッフの防護服の装着」でした。
また、「火葬場への入場制限」や、「安置中の面会禁止」も、半分以上の葬儀社が行なっています。
新型コロナによる死者の葬儀は、葬儀社にも負担がかかることが分かります。
面会や葬儀の形式が制限される場合もある
新型コロナウイルスが流行し始めてから、1年が経とうとしています。
しかし、現在でも、新型コロナウイルスに感染して亡くなった場合に、葬儀を引き受けてくれる葬儀社は限られていることが分かりました。
また、引き受けてもらる場合でも、ほとんどの場合、特別な料金が発生します。
故人の遺族と葬儀社の両方に負担が大きい葬儀なのです。
さらに、新型コロナウイルスで亡くなった人の葬儀は、家族との面会ができなかったり、葬儀の形式が直葬に限られるなどの制限を受ける可能性があります。
何ができて、何ができないのか、葬儀社とよく相談して、事前に確認してください。