東京都の人口が6カ月連続で減少。23区内でも人口の増減に差
[2021/2/2 00:00]
今月も人口の減少が続く
東京都の人口が、2020年7月から6カ月連続で減少したことが分かりました。
東京都が発表した、2021年1月1日時点の推計人口は「1,396万236人」で、前月よりも2,489人減りました。
東京都の人口は、2020年5月に1,400万人を超えてピークを迎えましたが、7月からは人口減少が続いています。
東京都では、人口減の理由については明記していませんが、他の県からの流入による社会増が少なくなっており、新型コロナウイルス感染症の流行地である東京都へ転入することを避ける動きがあることは間違いありません。
23区内でも人口の増減に差がある
2020年の1年間を見ると、東京都の人口は8,600人増加しました。
しかし、市区町村ごとに見ると、人口が増加した地区と、減少した地区がはっきりと分かれました。
1年間に人口が2,000人以上増加したのは、「中央区」「品川区」「世田谷区」「江東区」の4つだけでした。
2,000人以下でも、人口が増えているのは「千代田区」「渋谷区」「文京区」「台東区」「墨田区」の5つです。
つまり、23区内でも、人口が増えた区は、9つしかありません。
一方で、「新宿区」「豊島区」「江戸川区」のように、人口が2,000人以上減った地区もあります。
人口の増減は、同じ23区内であっても一様ではなく、かなり差があるのです。
同じように、都下の市部でも、都心に近い地区は人口が増加していますが、多摩市よりも西の地区は減少しています。
新型コロナウイルスの流行による人口の減少という厳しい状況だけに、その地区が持つ魅力や力がわかりやすく表れているのです。