足りない生活費を補うための「ギグワーク」。利用者の3割が会社員
単発で働く「ギグワーク」
バイトアプリを提供しているタイミーが、「ギグワークに関する実態調査」の結果を公開しています。
「ギグワーク」とはインターネット経由で、企業や個人から単発の仕事を請け負う働き方のことです。
自分の都合に合わせて仕事が選べるので、空いた時間に働くことができます。
タイミーが提供している、ギグワークを探すアプリの登録者は160万人を超えており、このような働き方を求めている人が多いことが分かります。
今回の調査は、2020年12月に、アプリをダウンロードした2,125人が回答しています。
「バイト」が多いが、「社員」も少なくない
回答者の「職種」で一番多いのは「パート・アルバイト」でした。
全体の3割を占めています。
次に多いのが「会社員(正社員)」でした。
「会社員」については、正社員とそれ以外を合わせると3割を超えます。
本職を持ちながら、副業としてギグワークを求めている人が多いことが分かります。
ギグワークの収入は「副収入」
ギグワークによる収入が、主力の収入なのか、副収入なのかを聞いています。
回答者の8割以上が「副収入」であると答えています。
主な用途は「生活費」
ギグワークによる収入の用途を聞いています。
一番多いのは「生活費」で、7割以上の人が挙げています。
次に多いのは「趣味」ですが、こちらは4割に留まっています。
つまり、主たる収入だけでは生活費が足りず、ギグワークで収入を補っている人が多いのです。
一番やりたい仕事は「物流倉庫での軽作業」
ギグワークでやりたい仕事を挙げています。
一番多いのは「物流倉庫での軽作業」でした。
次に多いのが「在宅の仕事」です。
タイミーでは「人に接触する機会が少ないイメージのある仕事に注目が集まっている」と分析しています。
正規雇用を望む人は4割以上
最後に、正規雇用として就職することを望んでいるかを聞いています。
4割以上の人は「正規雇用として働きたいと思う」と答えています。
つまり、ギグワーク用のアプリを使っている人の半分近くは「正規雇用を望んでいるが、アルバイトなどで働いている人」なのです。
一方、「単発でアルバイトとして続けたい」という人も4割近くいます。
こちらは、すでに会社員として働いてる人の副業や、自由な時間が必要で正規雇用を求めていない人なのでしょう。
逆に言えば、自分自身の状況を問わず、しがらみなく単発の仕事が探せるのが、ギグワークの良さなのです。