健康寿命は、WHO(世界保健機構)が提唱した概念で、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されています。
日本人の健康寿命は、2016年の時点で、男性が「72.14歳」、女性が「74.79歳」でした。
「健康寿命」と「健康寿命」との差は、男性が8年、女性が12年余りもあります。
2つの寿命の差は、日常生活に制限のある「健康ではない期間」を意味しますから、できるだけ「健康寿命」を伸ばす工夫が必要となります。
しかし、健康寿命を伸ばすために方針は統一された形では提案されていませんでした。
今回、国立がん研究センターを始めとする、6つの国の機関が共同で「健康寿命延伸のための提言」をまとめました。
今回の提言の特徴は、それぞれの専門分野において、エビデンスがある、つまり有効性が確認されている方法をまとめていることです。
例えば、「喫煙をしない」「お酒を飲みすぎない」というのは、常識的な提案ですが、今回は、それぞれについて、健康寿命が伸びるという「有効性」が確認されています。
さっそく、提言に示された10の行動を見ていきましょう。
例えば、「現状より1日10分でも多く体を動かすことから始める」としています。
例えば「個人の不健康の根本原因となっている社会的決定要因にも目を向け、社会として解決に取り組む」としています。
今回の提言の内容は、常識的と感じることが多く、特に「コレ」という目玉はありません。
しかし、逆に言えば、「健康に良い当たり前のこと」と感じていたことが、本当に健康に良いと証明されたことになります。
あとは、これらの「健康に良い当たり前のこと」をどれだけきちんと行なうかという問題になるでしょう。
実は、健康に良いと分かっていても、それを実行することが、一番むずかしいことかもしれません。