「緊急事態宣言」が解除されたら、どのように暮せば良いのか

[2021/2/28 00:00]

「リバウンド」を招かないための対策

2月28日をもって、大阪府を始めとする6府県の「緊急事態宣言」が解除されます。

しかし、緊急事態宣言が解除されたからと言って、以前のままの生活に戻れるわけではありません。

新型コロナウイルスへの対策は引き続き行なう必要があります。

なぜなら、新型コロナウイルスの感染者は毎日見つかっており、医療機関には大きな負担がかかり続けているからです。

緊急事態宣言が解除されたことを受けて、以前のような生活に戻ってしまえば、「リバウンド(感染の再拡大)」を招き、再び「緊急事態宣言」が出てしまうでしょう。

政府が主催する分科会では、このような自体を憂慮し、「リバウンド」を防止するための対策を公開しています。

分科会では、「リバウンドを招かない」ことが、緊急事態宣言解除後のもっとも重要な課題であるとしています。

そのために「リバウンド防止のための日常生活の在り方」として、「生活の在り方」と「会食の在り方」を提言しています。

旅行や宴会は避ける「生活の在り方」

まず、「生活の在り方」を見てみましょう。

これには3つの項目があります。

  • 外出はすいた時間と場所を選んで。特に平日、休日ともに混雑した場所での食事は控えて。
  • 卒業旅行、謝恩会、歓送迎会は控えて。花見は宴会なしで。
  • 仕事は組織トップが決意を示し、リモートワークで。

つまり、人混みを避け、旅行や宴会を避け、通勤を最低限に留めるということになります。

出典:内閣官房

店選びから始まる「会食の在り方」

しかし、「宴会を避ける」と言っても、会食をまったく行なわないわけには行きません。そこで、「会食の在り方」が用意されました。

  • 換気が良く、座席間の距離も十分で、適切な大きさのアクリル板も設置され、混雑していない店を選択。
  • 食事は短時間で、深酒をせず、大声を出さず、会話の時はマスクを着用。
  • 人数が増えるほどリスクが高まる。できるだけ、同居家族以外ではいつも近くにいる4人まで。

これらの条件は、これまでの経験を踏まえて、感染リスクが高いと考えられる飲み会を避けることを目的としています。

出典:内閣官房

店舗も対策が必要

宴会や会食のような「外食」の場合、場を用意する店舗の側でも対策が必要となります。

そのために「飲食業の在り方」も公開されています。

こちらでは、「二酸化炭素濃度」のチェック、会話の声が大きくならないようにBGM(環境音楽)の音量調整、アクリル板の設置などが要望されています。

出典:内閣官房

開放感に負けてはいけない

繰り返しになりますが、緊急事態宣言が解除されても、それですべての生活上の制限が無くなるわけではありません。

対策が一歩進んだというだけであって、いつ「リバウンド」するかもわからない状態なのです。

緊急事態宣言が終わったという開放感に負けてはいけません。

再び、緊急事態宣言が出ないように、引き続き新型コロナウイルス対策を進めてください。

[シニアガイド編集部]