東京都の人口が、24年ぶりに前年同月よりも減少
[2021/3/2 00:00]
24年振りに前年割れ
東京都が公開した、2021年2月1日時点の推計人口は「1,395万2,915人」でした。
これは、前月に比べて「7,321人」減少しました。
東京都の人口の減少は2020年8月以来、7カ月連続で続いています。
また、前年同月、つまり2020年2月に比べても、「662人」減少しています。
東京都の人口が、前年同月を下回ったのは、1996年6月以来24年8カ月ぶりです。
地域別にみると、区部(23区)は5,019人の減少、市部は2,155人の減少、郡部は104人の減少、島部は43人の減少となっており、人口の減少は全域に及んでいます。
ここ数カ月の人口の推移に注目
東京都の人口は、例年3月と4月に、進学や転勤で大きな流入があります。
2020年も3月と4月に人口が大きく増え、5月に1,400万人を超えてピークを迎えました。
しかし、その後は人口の減少が続いています。
東京都では、人口減の理由については明記していません。
しかし、他の県からの流入による社会増が少なくなっていることから、新型コロナウイルスによる「緊急事態宣言」の対象である東京都へ転入することを避ける動きが影響していると見られます。
東京都が、今後も人口が維持できるかどうかがは、2021年3月と4月に、例年のように他県からの人口が流入してくるかどうかにかかってきました。
新型コロナウイルスの影響だけではなく、東京都の未来を占うためにも、今後数カ月間の東京都の人口の推移からは目が離せません。