フリーランスの収入は本業で「200~300万円」。副業なら「100万円未満」

[2021/3/21 00:00]

国によるフリーランスの調査

国の内閣官房が、「フリーランス実態調査」の結果を公開しています。

2020年2月から3月にかけて行なわれたインターネット調査には、全国のフリーランス7,478人が回答しています。

この記事では、フリーランスの「収入」に絞って内容を紹介します。

「フリーランス」は自分自身の技能で稼ぐ

この調査では、「フリーランス」を次のように定義しています。

  • 自身で事業等を営んでいる
  • 従業員を雇用していない
  • 実店舗を持たない
  • 農林漁業従事者ではない
  • 法人の経営者を含む

つまり、人に雇われず、店舗を持たず、自分自身の技能で稼ぐ人のことを指します。

本業でも年収は「200~300万円」

フリーランスを「本業」としている人の年収で、一番多いのは「200~300万円」でした。

次に多いのが「100~200万円」です。

年収が600万円以上ある人は17%しかいません。

出典:内閣官房

副業では「100万円未満」

フリーランスを「副業」としている人の年収は低く、その7割以上が「100万円未満」です。

次に多いのが「100~200万円」ですが、13%しかいません。

「副業」としてフリーランスをやる場合の収入は「100万円には届かない」と思って良いでしょう。

出典:内閣官房

「収入」が最大の弱点

フリーランスの収入は、比較的低く、本業でも「200~300万円」、副業では「100万円未満」が多いことが分かりました。

そのため「フリーランスとして働く上での障壁」でも、一番多く挙がっているのが「収入が少ない、安定しない」でした。

出典:内閣官房

また、「フリーランスという働き方の満足度」でも、「収入」に満足している人は4割弱しかいません。

収入が低いことが、フリーランスの最大の弱点なのです。

出典:内閣官房

「収入」よりも「自由」を優先

フリーランスでは、収入が少ない人が多く、続けていく上での障害となっていることが分かりました。

しかし、8割近くのフリーランスは、「フリーランスとして働き続けたい」と考えています。

収入が安定した「会社員になりたい(戻りたい)」という人は3%しかいません。

出典:内閣官房

その理由は「フリーランスという働き方を選択した理由」を見ると分かります。

一番多いのが「自分の仕事のスタイルで働きたいため」、次に多いのが「働く時間や場所を自由にするため」でした。

つまり、仕事の進め方や働く場所と時間について、自由が得られることは、収入の高低よりも重要なポイントなのです。

「フリーランス」として独立しようかどうか迷ったときは、自分はどちらを求めているのか考えてみましょう。

出典:内閣官房
[シニアガイド編集部]