フリーランスの収入は本業で「200~300万円」。副業なら「100万円未満」
国によるフリーランスの調査
国の内閣官房が、「フリーランス実態調査」の結果を公開しています。
2020年2月から3月にかけて行なわれたインターネット調査には、全国のフリーランス7,478人が回答しています。
この記事では、フリーランスの「収入」に絞って内容を紹介します。
「フリーランス」は自分自身の技能で稼ぐ
この調査では、「フリーランス」を次のように定義しています。
- 自身で事業等を営んでいる
- 従業員を雇用していない
- 実店舗を持たない
- 農林漁業従事者ではない
- 法人の経営者を含む
つまり、人に雇われず、店舗を持たず、自分自身の技能で稼ぐ人のことを指します。
本業でも年収は「200~300万円」
フリーランスを「本業」としている人の年収で、一番多いのは「200~300万円」でした。
次に多いのが「100~200万円」です。
年収が600万円以上ある人は17%しかいません。
副業では「100万円未満」
フリーランスを「副業」としている人の年収は低く、その7割以上が「100万円未満」です。
次に多いのが「100~200万円」ですが、13%しかいません。
「副業」としてフリーランスをやる場合の収入は「100万円には届かない」と思って良いでしょう。
「収入」が最大の弱点
フリーランスの収入は、比較的低く、本業でも「200~300万円」、副業では「100万円未満」が多いことが分かりました。
そのため「フリーランスとして働く上での障壁」でも、一番多く挙がっているのが「収入が少ない、安定しない」でした。
また、「フリーランスという働き方の満足度」でも、「収入」に満足している人は4割弱しかいません。
収入が低いことが、フリーランスの最大の弱点なのです。
「収入」よりも「自由」を優先
フリーランスでは、収入が少ない人が多く、続けていく上での障害となっていることが分かりました。
しかし、8割近くのフリーランスは、「フリーランスとして働き続けたい」と考えています。
収入が安定した「会社員になりたい(戻りたい)」という人は3%しかいません。
その理由は「フリーランスという働き方を選択した理由」を見ると分かります。
一番多いのが「自分の仕事のスタイルで働きたいため」、次に多いのが「働く時間や場所を自由にするため」でした。
つまり、仕事の進め方や働く場所と時間について、自由が得られることは、収入の高低よりも重要なポイントなのです。
「フリーランス」として独立しようかどうか迷ったときは、自分はどちらを求めているのか考えてみましょう。