「社会人になってからお金を借りた理由ランキング」1位は「生活費」
「お金を借りた理由」のアンケート
ビジネスメディア「Biz Hits」が、「社会人になってからお金を借りた理由ランキング」を掲載しています。
2021年2月に行なわれたインターネット調査には、500人の男女が回答しています。
1位は「生活費」
最初に、「社会人になってから初めてお金を借りた理由」を聞いています。
1位は「生活費の工面(くめん)」でした。
つまり、生活費が足りずに困って、借金をする羽目になったのです。
理由についてのコメントを2つ紹介しましょう。
- 一人暮らしをしていて、家賃が足りなくなったので(男性、26歳のとき)
- シングルマザーで失業し、求職活動中で生活費がないため(女性、35歳のとき)
お金の使いすぎや失業などの理由で、生活が苦しくなってしまい、借金をせざるを得なくなるという流れが見えます。
2位は「住宅・車の購入やリフォーム」です。
この場合は、借金と言っても、住宅ローンや自動車ローンなどで金融機関からお金を借りた人が多いようです。
1位と2位だけが、100人を超えており、この2つが、普通の人が借金をする主な理由であることが分かります。
初めて借金をしたのは「20代」が多い
次に「社会人になって初めてお金を借りた年齢」を聞いています。
一番多いのは「20代前半」で、次が「20代後半」でした。
お金を借りる人の半分以上は、20代のうちに初めての借金をしています。
借りた先は「カードローン」と「家族」
「お金を借りた相手」を聞いています。
一番多いのは「カードローン、消費者金融」でした。
あまり差がなく「家族、親戚」が続きます。
「カードローン」を選んだ理由としては「借金してることを誰にも知られたくなかったから(女性、24歳のとき)」が挙がっています。
一方、「家族」を選んだ理由は「利息がないのと、身内だと返済するのに猶予がもらえそうだからです(女性、30歳のとき)」が挙がっています。
「利息がないから」「返済に融通がきくから」などの理由で、家族から借金をする人も少なくないようです。
借りた金額は「10~50万円」が多い
「最初にお金を借りたときの金額」の平均金額は「131万7,092円」でした。
ただし、これは高額な住宅ローンを含んでいるので、平均金額が大きくなっています。
件数で見ると「10万円以上50万円未満」が一番多く、このあたりが、最初の借金の金額と見て良いでしょう。
借りたお金は、なかなか返せない
借りたお金は、いつかは返す必要があります。
「返済完了までの期間」を聞くと、一番多いのは「1年以上3年未満」でした。
グラフを見ると「10年以上」や「未完済」が多いのですが、これらは長期の住宅ローンなどを含んでいますから、実際はもう少し短いでしょう。
そこで、借金の金額を50万円以下に限ると、平均返済期間は「1年6カ月」でした。
それでも、カードローンなどで借りれば、それなりに利息が付く期間です。
それだけ、一度借りたお金を返すことが、難しいことであることが分かります。
できれば、借金をする前に、お金を借りずに済ますことも考えてください。