「転職活動でしんどかったことランキング」

[2021/4/8 00:00]

転職活動で大変だったことのランキング

Webメディアを運営するビズヒッツが「転職活動でしんどかったことランキング」の結果を公開しています。

2021年2月から3月にかけて行なわれたインターネット調査には、転職経験がある男女500人が回答しています。

1位は「不採用が続いた」

さっそく「転職活動でしんどかったことランキング」を見てみましょう。

1位は「不採用が続いた」でした。

寄せられたコメントからも、苦労がしのばれます。

  • その職種の経験者であるにもかかわらず、なかなか内定がもらえなかった(女性、36歳で転職)
  • 応募しても面接にすらたどり着けないことが、数十回続いた(男性、44歳で転職)

やはり、40代以降の転職は、厳しい状況を覚悟する必要がありそうです。

2位は「希望に合う求人がなかった」でした。

  • 託児所がある条件をつけると、求人がなくなってしまったこと(女性、30歳で転職)
  • Uターンで希望の条件に合う企業がなかなかなかった(男性、29歳で転職)

給料、職種、勤務地、勤務時間、福利厚生などの希望条件があると、それを満たす求人を探すのに苦労することになります。

そして、3位は「仕事と転職活動の両立」でした。

  • 勤めている会社の同僚に「転職活動している」とばれないように有給を取得すること(男性、32歳で転職)
  • 仕事をしながら面接のスケジュールを組むこと。面接のリスケなどで相手の印象を悪くしてしまわないように気を付けました(男性、34歳で転職)

転職活動を助けてくれる「転職エージェント」を利用した人からは、「求人探しや日程調整はエージェントにお任せできるが、実際有給をとって面接に行くのは自分なので、やはり大変だった」というコメントがありました。

当たり前ではありますが、さすがのエージェントも「面接」の代行はしてくれません。自分が動くしかないのです。

出典:ビズヒッツ

転職活動の目安は「半年」

「転職活動にかかった期間」で、一番多い回答は「3カ月以上6カ月未満」でした。

全体の平均も「6.3カ月」なので、だいたい半年ぐらいが転職活動の目安のようです。

出典:ビズヒッツ

「ハロワ」と「転職サイト」が中心

「転職活動の方法」で一番多いのは「ハローワーク」です。

あまり差がなく「転職サイト」が続きます。

三番目に「転職エージェント」が入り、「転職についてエージェントに相談する」ことが一般的になっていることがわかります。

出典:ビズヒッツ

工夫するのは「面接」と「履歴書」

最後に「転職活動がうまくいくために工夫したこと」を聞いています。

一番多いのは「面接の対策をした」でした。

  • 面接で聞かれそうなことをピックアップして、実際に言葉に出して練習した(男性、31歳で転職)
  • エージェントさんに面接のアドバイスを何回ももらった(女性、27歳で転職)

次に多いのが「履歴書・職務経歴書の充実」でした。

  • 履歴書の応募理由を、ありきたりな内容ではなく、担当者の目に留まりそうな文章に変えてみた(女性、43歳で転職)
  • 短期離職で書類選考で落とされやすかったため、あらかじめ前職の退職理由を職務経歴書に記載。書類通過率があがった(女性、23歳で転職)

三番目に多いのが「幅広く求人を探した」です。

  • 職種を幅広くしてみた。結果良かったです(女性、30歳で転職)
  • 複数の転職エージェントを利用し、求人の紹介数を上げる努力をしました(男性、41歳で転職)

多くの人が、希望条件を見直したり、複数の転職サイトに登録して、目を通す求人数や応募数を増やす努力をしています。

出典:ビズヒッツ

コロナの影響も忘れずに

新型コロナウイルスの影響で、「転職」をとりまく状況も大きく変わっています。

例えば、「リモート面接のため、高画質カメラ搭載のパソコンを購入した」など、新型コロナならではの変化も出てきています。

また、業界動向や募集状況についても、いつも以上に情報収集が欠かせません。

そして、自分一人で転職活動を続けることに行き詰まったら、転職エージェントなどに相談して、状況を整理してみましょう。

人の力を借りることで、自分の状況が把握できて、新しい道筋が見えるかもしれません。

[シニアガイド編集部]