夫が転職して困ったことランキング。1位は「収入の減少」
転職した夫を持つ妻へのアンケート
Webメディアを運営するビズヒッツが「夫が転職して困ったことランキング」を公開しています。
2021年2月から3月にかけて行なわれたインターネット調査には、転職経験のある夫をもつ既婚女性500人が回答しています。
1位と3位は「お金の問題」
「夫が転職して困ったことランキング」の1位は「収入の減少」でした。
例えば、次のようなコメントが寄せられています。
- 収入がリアルに半減しました(30代、専業主婦)
- 転職先では、1年程度見習い扱いで、給与が安かった(50代、会社員)
生活を支える収入が、大きく減少してしまったら、家族として困るのは当然でしょう。
2位は「生活リズムの変化」です。
- ライフサイクルが変わり、自分の働く時間なども調整しなくてはならなくなった(30代、パート・アルバイト)
- 家を出てから帰宅までの時間が長くなったので、ワンオペの時間も延びた(20代、会社員)
通勤距離が伸びた、残業が増えたなどの理由で、家にいる時間が変わると、家族もそれに振り回されてしまいます。
3位は「無収入の期間ができた」でした。
1位と同じ「お金の問題」ですが、こちらは転職できるまでの活動期間と、転職が決まってからでも手元にお金が入るまで時間がかかることが原因です。
- 退職から転職までの2カ月、少額の退職金と貯金を切り崩しての生活で、子ども達もわたしも疲弊(20代、パート・アルバイト)
- 退職して失業保険を受給するまでの間、収入がなく、預貯金を切り崩した(50代、パート・アルバイト)
転職活動などで収入のない期間ができてしまったら、それを補う必要があります。
自分の希望で転職を考えているならば、転職活動期間中の生活を支えるだけの貯金を用意しましょう。
夫の転職を受け入れている妻は「85%」
ここまで見てきたような問題が発生する、夫の転職について、妻はどう考えているのでしょうか。
「結果的に、夫が転職してよかったと思いますか」と聞いています。
「転職してよかったと思う」人は42%、「転職してよかったと、まあ思う」人を合わせると85%を占めます。
つまり、8割以上の妻は、夫の転職を最終的には受け入れています。
しかし、「転職してよかったと思わない」「転職してよかったと、あまり思わない」を合わせると、15%の妻は、夫の転職を受け入れていません。
転職をきっかけに信頼を失わないように配慮が必要
では、「夫が転職して良くなかった」と思っている妻は、どこに不満を感じているのでしょうか。
コメントから拾ってみましょう。
- 収入は上がったけど人間関係がきつく、環境が良くなさそう(20代、会社員)
- 稼げる時には稼げるが、繁忙期の激務がひどく、いつか身体を壊しそうで心配(30代、会社員)
- 給料減ったし、愚痴も多い。それだったら、前の会社で給料あって愚痴が多いほうがいい(40代、パート・アルバイト)
つまり、多忙や、収入の低下などが、夫の転職に対するマイナスの評価につながっています。
また、職場ではなく、夫に対する不満もあります。
- 転職について事前相談がなく、夫に不信感を抱くようになった
- 転職を繰り返している
特に、転職前の事前相談をしていなかった夫は1割以上もいます。
転職は収入だけではなく、生活全体に影響を与える大きな決断です。
それだけに、最終的な決断の前に、配偶者に相談していないというのは、不満に思われても仕方がないでしょう。
転職がきっかけとなって、家族の信頼という財産を失わないように、配慮することを忘れてはいけません。