東京都の新型コロナによる死者の75%は「第三波」で発生した
死者の平均年齢は「81.4歳」
東京都が、新型コロナウイルスによる死者についての資料を公開しています。
東京都の新型コロナウイルスの陽性者は「12万986人」で、そのうちの「1,770人」が死亡しました。
死者の割合は「1.5%」になります。
同じ期間の全国の新型コロナウイルスの死亡率は「1.9%」ですから、それよりも少し低くなっています。
死者が急増した「第三波」
新型コロナウイルスの流行は、いくつかの「波」に分けられます。
この資料では、次の3つの期間に分けています。
- 「第一波」 2020年1月24日~6月30日
- 「第二波」 2020年7月1日~10月31日
- 「第三波」 2020年11月1日~2021年3月31日
「第三波」は陽性者と死者が多く、全体の75%を占めています。
新型コロナウイルスによる死者の4人のうち3人は11月以降に死亡しているのです。
これは、全国でも同様で、新型コロナウイルスによる死者の81%は「第三波」で発生しています。
「男性」「高齢者」は死亡率が高い
新型コロナウイルスによる死者には、2つの特徴があります。
一つは、「男性の方が死亡率が高い」こと、もう一つは「高齢者の方が死亡率が高い」ことです。
下のグラフは、「第三波」の死亡割合を、性別と年代別にしたものです。
同じ年代であれば、男性の方が死亡率が高いことが分かります。
また、同じ性別であれば、年齢が上がるほど死亡率も上がります。
そのため、死者に占める高齢者の割合は高く、死者の平均年齢は「81.4歳」に達します。
新型コロナは、高齢者にうつすと危ない
東京都の資料から、新型コロナウイルスは「男性」および「高齢者」ほど、死亡する可能性が高いことが分かりました。
そして、下のグラフにあるように、65歳以上の「高齢者」が新型コロナウイルスに感染する時期は、他の年代よりも、やや遅くなります。
これは、高齢者が直接、街などで感染するのではなく、新型コロナウイルスに感染した身近な人からうつされるため、少し時間差があると考えられます。
例えば、高齢者の家族と同居していたり、高齢者に接する機会が多い人は、新型コロナをうつした高齢者が死亡する可能性が無視できません。
自分のためだけではなく、身近な高齢者のためにも、新型コロナウイルスに感染しないように気をつけてください。
特に、その高齢者が男性の場合は、ひときわ注意が必要です。