新型コロナの影響で、大型レストランチェーンの閉店が急増
[2021/4/27 00:00]
1年に678店も閉店
レストランなどの外食産業は、新型コロナウイルスの影響が大きい業界です。
企業情報会社の東京商工リサーチによれば、株式市場に上場している11のレストランチェーンの店舗数が、1年間で「678店」も減少していることが分かりました。
前年は9,115店でしたが、1年間で8,437店まで減りました。
減少率は7.8%になります。
新型コロナウイルスの影響は、大規模なレストランチェーンにも及んでおり、閉店という形でそれが表れているのです。
サイゼリヤ以外は、すべて減少
11社のうち、店舗数が増えたのは『サイゼリヤ』だけでした。
サイゼリヤは、前年の1,085店から1,092店へと7店舗増えています。
一方で、店舗数の減少率がもっとも大きかったのは、「ステーキ宮」などを運営する『アトム』でした。
アトムの店舗は、1年前の468店から366店へと、102店舗も減少しました。
減少率にすると「21.7%」という高率です。
次に減少率が大きいのは、九州を拠点にファミリーレストランを運営する『ジョイフル』です。
こちらは、882店が694店へと、188店も減りました。
減少率は「21.3%」とアトムに迫ります。
この2社ほどではありませんが、1割前後も店舗数を減らしたチェーンが続きます。
- 『グルメ杵屋』396店から352店へ44店舗減少。11.1%減
- 「デニーズ」など運営する『セブン&アイ・フードシステムズ』 679店から614店へ65店舗減少、9.5%減
- 「ロイヤルホスト」などを運営する『ロイヤルホールディングス』 564店から512店へ52店舗減少。9.2%減
東京商工リサーチでは、「4月25日に発令される3度目の緊急事態宣言は、各種催事やレジャー、商業施設の営業も限定され、外食産業に打撃となることは避けられない」としており、さらに店舗の閉店が進む可能性があります。