日本の子供の人口は40年連続で減少。子供の割合は世界一低い水準
[2021/5/6 00:00]
15歳未満の子供の人口を調査
総務省統計局が、「子供の人口」についてレポートを公開しています。
ここで言う「子供」は、国際的な基準による「年少人口」である「15歳未満」を指しています。
子供の数は40年連続で減っている
2021年4月1日時点の日本の子供の人口は「1,493万人」でした。
男性が「765万人」、女性が「729万人」です。
日本では子供の人口が、1982年から40年連続で減少しています。
今年も1年前に比べて19万人も減りました。
子供の割合は47年連続で減っている
すべての人口に占める子供の割合は「11.9%」でした。
こちらは1975年から47年連続で低下しています。
1975年には「24.3%」でしたから、半分以下になっています。
日本の子供の割合は世界一低い
国連の人口統計年鑑によれば、子供の割合が「11.9%」という日本の状況は、国際的に見てももっとも低い水準です。
日本以外では韓国の12.2%、イタリアの13.3%、ドイツの13.6%などが、子供の割合が低い国です。
統計時期などが異なるので厳密な比較はできませんが、日本の子供の割合の低さは、世界一である可能性が高いでしょう。
一方、アフリカ諸国は子供の割合が高く、タンザニアは43.6%、ウガンダが45.6%と、高度成長期以前の日本を超える水準となっています。
「少子化」と「人口の減少」は前提条件
「1,493万人」という子供の人口と、「11.9%」という子供が占める割合は、統計が残る1950年以降では最小です。
さらに、日本の子供の人口を年齢別にみると、年齢が若いほど人口が少なく、少子化が一層進んでいることが分かります。
自分の将来設計を考えるときは、日本の少子化と、それに伴う人口の減少は、前提条件として忘れないでください。