転職の判断基準。40代までは「給与/待遇」、50代は「経験/能力が活かせる」

[2021/5/25 00:00]

35歳以上に聞いた「転職」の軸

転職サイト「ミドルの転職」が「転職についてのアンケート」の結果を公開しています。

2021年3月から4月にかけて行なわれたインターネット調査には、35歳以上のユーザー633人が回答しています。

50代の仕事選びは「仕事の内容」が軸

転職活動の際の「仕事選びの軸」を聞いています。

一番多いのは「給与/待遇のアップ」でした。

そして、「経験/能力が活かせる仕事ができる」と「社風や風土が合う」が続きます。

年代別に見ると、30代と40代は「給与/待遇のアップ」が多く、50代では「経験/能力が活かせる仕事ができる」が多くなっています。

50代は「希望する仕事に就ける」を希望する人も多く、給与などの条件よりも、仕事の内容を重視していることが分かります。

出典:エン・ジャパン

「転職を考えたきっかけ」は「給与/待遇」

「転職を考えたきっかけ」を聞いています。

一番多いのは「給与/待遇への不満」でした。

これに「会社方針/事業方針の転換」と「会社の業績悪化に伴う事業の解散/縮小」が続きました。

年代別にみると、30代と40代では「労働環境への不満」や「業界自体の先行きへの不安」など労働条件に対する不満や不安が多くなっています。

例えば「チーム全体の業績が悪く、比例するように雑務が増え給与が下がっていった。(30代男性)」というコメントがありました。

一方、50代では「会社の業績悪化に伴う事業の解散/縮小」と「早期退職の募集があった」が多く、会社の不調が退職へのプレッシャーとなっていることが分かります。

例えば「拠点を閉鎖することになり、地方への転勤を打診された。(40代男性)」やコロナ禍で業績が悪化し、早期退職の募集があったため、応募した。(50代男性)」など、切実なコメントが寄せられています。

出典:エン・ジャパン

転職活動の不安要素は「年齢」

最後に「転職活動を進める上での不安」を聞いています。

一番多いのは「年齢について」でした。

40代では8割、50代は9割以上が、これを選んでいます。

やはり、40代以上の転職希望者にとっては、「年齢」が大きな不安要素なのです。

出典:エン・ジャパン
[シニアガイド編集部]