東京など9県の「緊急事態宣言」を6月20日まで再延長

[2021/5/29 00:00]

「緊急事態宣言」を再延長

政府は、新型コロナウイルス対策として行なわれている「緊急事態宣言」を延長することを決めました。

現在、5月31日を期限としている東京などの9都道府県について、6月20日まで延長します。

また、「緊急事態宣言」の一つ前の手段である「まん延防止等重点措置」についても、埼玉など5県の期限を6月20日まで延長します。

当初予定より1カ月以上長く

通算で3度目となる「緊急事態宣言」は、4月25日の開始以来、期間の延長が続いています。

特に、東京、大阪、京都、兵庫については、当初は5月11日で終了の予定でしたが、5月31日に延長され、さらに6月20日に再延長されました。

当初の予定よりも、1カ月以上も長く「緊急事態宣言」が行なわれることになります。

また、対象となる都道府県も、当初の4県から、現在は10県に増えました。

新型コロナウイルスとの戦いは、苦しい状況が続いていると言って良いでしょう。

対象となる都道府県は18で変わらず

今回の「緊急事態宣言」と「まん延防止等重点措置」の延長によって、対象となる都道府県の期限は、次のようになります。

緊急事態宣言

  • 【5月31日→6月20日】北海道、東京、愛知、大阪、兵庫、京都、岡山、広島、福岡
  • 【6月20日】沖縄

まん延防止等重点措置

  • 【5月31日→6月20日】埼玉、千葉、神奈川、岐阜、三重
  • 【6月13日】群馬、石川、熊本

「緊急事態宣言」は10都道府県、「まん延防止等重点措置」は8つの県で増減はありません。

「ステージ4」が続く厳しい状況

今回の緊急事態宣言の延長は、どうして決定されたのでしょうか。

東京都を例にして見てみましょう。

東京都の新規感染者数の平均は、「緊急事態宣言」の開始時点よりは減少しています。

しかし、以前の緊急事態宣言に比べると、新規感染者数が減っていません。

出典:東京都

新しい感染者の数は、国による基準に照らし合わせると、もっとも危険な「ステージ4」の状態です。

そして、医療機関の負担となる「療養者数」も「ステージ4」から下がりません。

他の要素も、厳しい状態を表す「ステージ3」が続いており、危険な状態が続いています。

他の県でも同じような状態にあり、「緊急事態宣言」が継続されても仕方がない状況なのです。

出典:東京都
[シニアガイド編集部]