2020年に結婚した人は戦後最少。新型コロナが影響
新型コロナが「結婚」や「離婚」にも影響
2020年は、「結婚」も「離婚」も、大きく減ったことが分かりました。
とくに結婚は、戦後最少となっており、人口の減少にも影響が予想されます。
2020年は、新型コロナウイルスが流行し、多くの人が集まる宴会が制限されました。
これが、結婚式の延期や中止につながった可能性があります。
また、旅行や飲食の業界を中心に、早期退職の募集を行なう企業が多く、生活への不安が強まったことも影響したと思われます。
厚労省の発表をもとに、「結婚」と「離婚」に関する話題を紹介します。
結婚はピーク時の半分以下
2020年の婚姻件数は「52万5,490組」でした。
これは、前年より7万3,517組も減少して、戦後最少となりました。
また、ピークだった1972年の109万9,984組と比べると、半分以下になっています。
「初婚年齢」が下がる
初めて結婚した人の年齢を「初婚年齢」と言います。
2020年の平均初婚年齢は、夫が「31.0歳」、妻が「29.4歳」でした。
初婚年齢は、ゆるやかな上昇傾向にありましたが、2020年はやや下がりました。
再婚の割合は2割弱
すべての結婚に占める「再婚」の割合は、夫が「19.4%」、妻が「16.8%」でした。
こちらも前の年に比べて、少し下がりました。
ここ数年は2割弱程度で推移しています。
離婚が20万組を切る
2020年の離婚件数は、19万3,251組でした。
これは、前年よりも1万5,245組も減っています。
離婚件数が「20万組」を切るのは、1995年以来のことです。
離婚件数がピークだった2002年に比べると、ほぼ3分の2まで減りました。
離婚は「5年未満」が最多
離婚に至るまでの同居年齢を見ると、「5年未満」が一番多く、3分の1を占めています。
これと「5年以上10年未満」を足すと、離婚全体の半分以上を占めています。
35年以上同居した「熟年離婚」は6千件
同居期間が25年を超える離婚は、全体の約10%を占めてます。
特に同居期間が「35年以上」の熟年離婚は、以前よりも増えており、ここ数年は6千件を超えています。