知人/友人/同僚の訃報を知るのは「遺族からの電話」が最多。コロナ禍で出席を悩む

[2021/6/23 00:00]

友人/知人の葬儀でも新型コロナの影響が

遺影写真作成サービスのアスカネットが、「コロナ禍での葬儀」についての調査結果を公開しています。

2021年5月に行なわれたインターネット調査には、2020年2月1日以降に、友人/知人/同僚等を亡くした20代~60代以上の全国の男女500人が回答しています。

つまり、家族や親戚とは違う意味で「近しい人」の葬儀について、新型コロナによる影響を聞いています。

訃報は「電話」が主役

近しい人の死を知らせる「訃報(ふほう)を受けた手段」を聞いています。

一番多いのは「遺族からの電話」で4割を超えました。

近しい人の死を知る手段は、いまだに電話が中心なのです。

しかし、遺族からの「メールやLINEによるメッセージ」「SNSによる連絡」なども、それなりに使われ始めています。

また、年末に届く「喪中はがき」で初めて知った人が6%もいます。

出典:アスカネットのデータをもとに編集部が作成

すぐに訃報が届くわけではない

近しい人の「訃報を受けたタイミング」を聞いています。

4割の人は、葬儀後2日以内に受け取っています。

しかし、1カ月以上経ってからという場合も少なくありません。

「喪中はがき」のように、死去から訃報まで、時間が空くことも珍しくないことが分かります。

出典:アスカネットのデータをもとに編集部が作成

出席するべきか悩む人が多い

近しい人の「葬儀に出席するかどうか悩んだことがあるか」と聞いています。

そもそも、葬儀に間に合うタイミングで訃報が届かなかった「機会がなかった」人が2割います。

訃報が間に合った場合でも、半分の人は、葬儀に出席すべきかどうか「悩んだ」と答えています。

出典:アスカネットのデータをもとに編集部が作成

大きく変わった新型コロナ禍の葬儀

新型コロナウイルスの流行は、葬儀にも影響を与えています。

流行後は、葬儀に出席する人を制限した「家族葬」「一日葬」、葬儀を行なわない「直葬(じきそう)」が増えています。

さらに、新型コロナの感染予防を考えると、出席が可能な場合でも、出席すべきかどうか悩むのが当然でしょう。

葬儀に出席できない場合でも、手紙などでお悔やみを伝えたり、亡くなられた人のご冥福を祈ることでも、哀悼の意は表せます。

亡くなられた人に対する心情や、訃報を受けたタイミング、葬儀の形式などを考慮して、どうするべきか判断してください。

[シニアガイド編集部]