移住した理由の1位は「テレワークの拡大」。転職なしで移住する人が4割
3年以内に移住した人へのアンケート
ビジネスSNS「Wantedly(ウォンテッドリー)」が、「コロナ禍における移住と働き方に関
する調査」の結果を公開しています。
2021年6月から7月にかけて行なわれたインターネット調査には、過去3年以内に移住した395人が回答しています。
移住理由の1位はテレワークの拡大
最初に「移住した理由」を聞いています。
一番多いのは「テレワーク主体の働き方になり、家賃が高い都心に住む理由がなくなったため」でした。
新型コロナウイルス感染症の予防のために普及した「テレワーク」の拡大が、移住したいという人の背中を押したことが分かります。
そして、「実家の近くに住みたいと考えたので」や、「自然が多い場所に住みたいと考えたため」が続きます。
なお、回答者のうち、実家のある「地元」への移住は27%でした。「Uターン」の希望者は意外と多いことが分かります。
移住して良かった点のトップは生活コストの低減
「移住して良かった点」を聞いています。
一番多いのは「家賃などの生活コストが下がった」でした。
そして、「生活のペースがゆっくりになった」と「満員列車に乗らなくて良くなった」が続きます。
移住の課題は「知り合いがいない寂しさ」
「移住して課題に感じる点」を聞いています。
一番多かったのは「知り合いがいないのが寂しい」でした。
そして「都心と比較して仕事が少ないので、今後のキャリアが不安」と「車がないと何も出来ないのが面倒」が続きました。
公共交通機関が少ない地方では、自動車の所有は必須に近いのですが、移住前には気づきにくいことのようです。
移住とともに転職した人が6割
「移住に伴って転職した人」は、全体の59%でした。
逆に言えば、「転職を伴わずに移住した人」が41%もいます。
転職で重視したのは「お金」より「やりがい」
移住に伴って転職した人に「転職先について重視したこと」を聞いています。
1位は「仕事内容のやりがい」でした。
2位は「自己成長性」です。
「給与水準」は3位に留まっており、「お金」より「やりがい」を重視して転職先を選んでいることが分かります。
転職なしの移住は「テレワーク」が支え
転職をせずに移住した人に「移住後の働き方」を聞いています。
一番多いのが「転職せずにテレワークで働いている」でした。
回答者の5割を占めており、転職なしの移住には「テレワーク」が支えであることが分かります。
だいぶ差があって、「転職せずに移住先の支店へ移動」と「フリーランスになった」が続きます。
この結果を見るかぎり、「移住したいけれど、転職はしたくない」と希望する人は「テレワーク」を第一の選択肢として考えるべきでしょう