「定年制は必要」と思う人は56%。「60代」の3分の1は70歳過ぎまで働きたい

[2021/8/9 00:00]

「定年制」についてのアンケート

人材総合サービスのスタッフサービス・ホールディングスが、「定年制」についてのアンケート結果を公開しています。

2021年6月に行なわれたインターネット調査には、20歳~69歳の男女1,100人が回答しています。

「必要」と「不要」が半々

「定年制」が必要かどうかを聞いています。

「必要」と「どちらかといえば必要」を合わせると「56.2%」でした。

一方、「不要」と「どちらかといえば不要」を合わせると「43.8%」です。

「必要」という人の方が、やや多いものの、「定年」については賛否両論の状態であることが分かります。

出典:スタッフサービス・ホールディングスのデータをもとに編集部が作成

50代になると「必要」が減る

「定年制」が必要と思う人を年齢別に見ています。

「20代」から「40代」までは、60%前後の人が「必要」としています。

しかし、「50代」と「60代」では、「必要」という人が50%前後になります。

つまり、若い頃は「定年は不要」と思っていても、自分の定年が近づくと、定年制に賛成する人が1割ほど減ります。

出典:スタッフサービス・ホールディングスのデータをもとに編集部が作成

「60代」の3分の1は70歳過ぎまで働きたい

自分の年齢が高くなるにつれて、できるだけ長く働き続けたいと思う傾向は、ほかの質問の回答にも表れています。

「自分が何歳まで働くイメージか」という質問に対して、「70歳以上」と答えた人を年代別に見てみましょう。

自分の年齢が「20代」の場合、70歳以降まで働きたいという人は15%しかいません。

しかし、年齢が上がるにつれて70歳以降も働きたいという人が増え、「60代」では33%に達します。

つまり、「60代」になると、3人に1人は「70歳以降も働きたい」と思うようになるのです。

定年制のような制度に対しては、「もし、自分がその立場になったら、どうするか」ということを忘れがちです。

自分がそうだったらどうするか、と1度考えておくと良いでしょう。

出典:スタッフサービス・ホールディングスのデータをもとに編集部が作成
[シニアガイド編集部]