東京都のアンケートで分かったコロナワクチンを打たない人の理由
ワクチンの接種を避けている人の存在
東京都における新型コロナウイルスのワクチン接種率が、8月25日時点で「46.0%」になりました。
これは、接種の対象となっている12歳以上の人口のうち、2回接種した人の割合です。
ワクチンの接種は、さまざまな問題で遅れていましたが、ようやく半分近くまで来ました。
しかし、接種が進んでいる65歳以上の接種率は83.6%で、このところ進んでいません。
つまり、ワクチンの接種を避けている人が、ある程度いることが分かります。
この記事では、東京都が行なったアンケートをもとに、接種を避けている人の割合や、その理由を紹介します。
2021年7月に行なわれたインターネット調査には、都内在住の20代~70代の男女、1,000人が回答しています。
2割以上の人が「接種に前向きではない」
最初に、「ワクチンの接種に対する意向」を聞いています。
これを見ると、「絶対に接種しない」人が4.7%、「おそらく接種しない」人が8.0%で、両方を合わせると12.7%でした。
これに、判断を迷っている「わからない」を加えると、21.7%になります。
つまり、ワクチンの接種に前向きではない人が、2割以上もいることが分かります。
若い人ほど接種を避ける割合が多い
「ワクチンを接種しない」と答えた人の割合を年代別に見ています。
男女とも「20代」と「30代」は多く、20%近くいます。
年齢が高くなるにつれて少なくなり、70代では4.5%まで減ります。
ワクチンの接種を避けている人の割合は、年齢によって大きく変わることが分かります。
最大の理由は「副反応が心配」
「ワクチンを接種しない」と答えた人に、その理由を聞いています。
一番多いのは「ワクチンの副反応が心配だから」で、40%を超えました。
副反応に対する恐怖感は、かなり強いことが分かります。
次に多いのが「重篤な健康被害が心配」で28%でした。
新型コロナウイルスのワクチンでは、心筋炎や心膜炎などの症状が報告されています。
その割合は、100万回当たり1回程度で、厚労省は「ワクチン接種によって感染を防ぐなどののメリットの方が大きい」としています。
しかし、確率が低くても、ゼロではないので、接種を避ける理由になるでしょう。
3番目は「新型コロナのワクチンの効果に疑問があるから」でした。
こちらも27%の人が挙げています。
ここまで紹介した3つが、ワクチンの接種を避ける主な理由です。
ワクチンの接種を避ける理由の上位3つは、いずれもワクチンに対する不安が原因です。
そして、3つとも女性の方が多く挙げています。
一方、「感染しても自分は重症化しない」は、若い男性が多く、ワクチンの接種を避ける理由には男女差があることが分かります。
ワクチンの接種は強制ではない
忘れてはいけないのは、日本では新型コロナ用のワクチンの接種は、「努力義務」であって、「義務」ではないことです。
ワクチンの接種は強制ではありません。
最終的には、自分自身が納得した上で、接種するかどうかを決めてください。