深夜の繁華街の人出が急増。一番多いのは「40~64歳」の中高年
繁華街で遊ぶ人が急増
東京都内の繁華街における夜間の人口が、急激に増加していることが分かりました。
これは、東京都の会議に提出された報告書で公開されたものです。
この報告書では、携帯電話のGPS機能を利用して、新宿歌舞伎町など7つの繁華街に滞留している人口を推計しています。
このままでは感染状況が悪化
報告書では、現状に対して強く警告しています。
レジャー目的の人口は、お盆明けから増加に転じ、宣言発令前の高い水準に向かって急激に増加し続けている。
このような状況が続くと、数週後にはさらに感染状況が悪化する恐れがあり、早急に夜間滞留人口を抑制する必要がある。
7月の緊急事態宣言後の夜間の滞留人口は、お盆休みに向けて減少し、最大で宣言前に比べてマイナス35.8%まで減少しました。
しかし、お盆休み後は、宣言前のマイナス21.4%まで人が戻ってしまいました。
深夜の人口が減らない
夜間の滞留人口を時間帯別に見ると、リスクが高いと言われる「22~24時」の時間帯に人が多くなっています。
「接待を伴う飲食店」への長時間の滞在など、感染の危険性が高い行動が増えている可能性があります。
「40~64歳」が一番多い
また、年齢層別に見ると、どの時間帯でも「40~64歳」が5割、「15~39歳」が4割、「65歳以上」が1割を占めています。
報告書では、「40~64歳」が多いことについて、次のように警告しています。
重症化リスクの高い中高年層のハイリスクな行動は、自身の命を危険にさらすだけでなく、家庭内感染や職場内感染の引き金ともなりうる。
仕事後に繁華街に立ち寄らず直帰すること、会食などには誘い合わないことなどを中高年層に強く呼びかける必要がある。
新規感染者が減っても病院は満員
東京都の新型コロナウイルス感染症は、ようやく新規感染者が減り始めました。
しかし、これまで増えた患者は、まだ病院に入院しています。
入院患者が一番多いのは、今なのです。
そのため、新規感染者のためのベッドが足りません。
万が一感染してしまった場合に、病院に入ることもできない状況が続いているのです。
深夜の繁華街に出入りするようなリスクのある行動は避け、感染予防に努めてください。