7月の新規陽性者で一番多いのは「19~29歳」。96%が現役世代
[2021/9/5 00:00]
流行の中心は若年層
2021年7月の、新型コロナウイルスの新規陽性者のうち、「65歳未満」の現役世代が96%を占めたことが分かりました。
これは、政府のデータベースに登録された約14万人の陽性者のデータをまとめたものです。
7月の新規陽性者は、新型コロナの流行を受けて、6月の約5万人から約14万人に増えました。
特に、65歳未満の陽性者が増えています。
中でも、「19~29歳」は、3倍以上に増えており、若い年齢層に感染が広がっていることが分かります。
一方、「65歳以上」の高齢者は、6月よりも新規陽性者が減っています。
致死率が高いのは高齢者
一方、7月に新型コロナウイルスで亡くなった人は、「209人」でした。
このうち、145人が「65歳以上」でした。
死者全体に占める「65歳以上」の割合は、ほぼ7割を占めます。
また、致死率を見ると、「18歳以下」では0%ですが、「90歳以上」では5.64%になります。
新型コロナでは、患者の年令が高いほど、致死率が高いことが改めて実証されました。
ただし、高齢者の致死率は、6月に比べて大きく下がっており、ワクチンによって致死率が下がった可能性はあります。
高齢者は、新型コロナウイルス用ワクチンの接種が進んでいますが、ワクチンの接種後も、感染したり死亡したりしなくなるわけではありません。
まだワクチンを接種していなければ、早めの接種を。すでに接種済みでも、マスクの着用や、人混みに出ることを避けるなど、基本的な感染予防に努めてください。