ファイザーワクチンを2回接種したときの有効性は90%前後。最低でも85%

[2021/9/13 00:00]

国内でもワクチンの有効性が明らかに

日本国内でも新型コロナウイルス感染症のワクチンの接種が進み、ワクチンの有効性を検証する研究が公開され始めました。

その一例として、京都大学大学と国立感染症研究所による研究を紹介します。

この研究では、ファイザーとビオンテックによって開発されたワクチンを対象にして、年令や性別ごとの有効性を検証しています。

その結果、ワクチンを2回接種した場合、すべての年令と性別で90%前後の有効性が確認されました。

2回接種で90%前後の有効性

この研究では、国の新型コロナウイルス感染者のデータベースと、ワクチン接種の管理システムのデータを利用しています。

対象期間は、2021年6月21日から1カ月間です。

もっとも有効性が高かったのは「70代男性」で96.9%でした。

逆に、もっとも有効性が低かった「40代女性」では85.4%でした。

ワクチンの有効性の傾向を見ると、年令が高いほど有効性が高く、男性と女性では男性のほうが有効性が高くなっています。

ただし、ほとんどの年令と性別で90%を超えており、ワクチンの有効性の高さが分かります。

出典:厚労省のデータをもとに編集部が作成

1回接種では有効性に限界がある

「65歳以上」と「男性」の有効性が高いという特徴は、「ワクチンを1回だけ接種した人」を対象にすると、より強く出ています。

「60歳未満」で、1回だけ接種した人は、有効性が30%台後半から50%台に留まっています。

有効性が高い「60歳以上」でも、有効性は80%前後に留まっています。

やはり、ワクチンは規定通り2回接種しなければ有効性が得られないようです。

出典:厚労省のデータをもとに編集部が作成

国は違っても、ほぼ同じ有効性

今回の結果を、これまでに公開された研究と比べて見ましょう。

イギリスで公開された研究では、ファイザーワクチンの有効性を、1回の接種で30.7%、2回の接種で88.0%としています。

今回の結果も、ほぼ同じ結果が出ており、国は違っていてもワクチンが有効であることが検証されました。

接種が進んだ時期の続報に期待

最後に、ワクチンの有効性が、「65歳未満」と「65歳以上」で差がある理由は何でしょう。

資料では、この時期までの接種が医療機関や高齢者などを優先して行なわれたため、接種した人の年令や生活様式に偏りがあったことを理由として挙げています。

しかし、今回のレポートは「第一報」とされており、続報が期待されます。

今後、ワクチンの接種者が増えていくことで、データの偏りが少なくなり、より信頼性の高い結果となっていくでしょう。

[シニアガイド編集部]