東京都の高齢化率は全国より5%以上低い「23.4%」。23区はさらに低い
[2021/9/17 00:00]
1年間で2千人増加
東京都が、65歳以上の高齢者人口を発表しています。
2021年9月15日時点の高齢者人口は「311万6千人」で、前年よりも2千人増えました。
高齢化率が低い「23区」
65歳以上の人口の割合を示す「高齢化率」は「23.4%」で、昨年と同じでした。
全国の高齢化率は「28.7%」ですから、5%以上も差があります。
このことから、東京都は高齢化が遅い地域であることが分かります。
また、都内でも地域によって高齢化率に差があります。
区部(23区)は「22.3%」と低く、市町村部(都下)は「25.9%」と高くなっています。
女性は男性の1.3倍
都内の高齢者を性別で見ると、男性が「135万4千人」、女性が「176万2千人」でした。
女性のほうが多く、男性の1.3倍にあたります。
さらに、75歳以上に限定すると、女性は男性の1.6倍になります。
「高齢者の高齢化」が進む
65歳以上の高齢者を、さらに「65~74歳」の前期高齢者と、「75歳以上」の後期高齢者に分けて見てみましょう。
「65~74歳」の人口は「146万人」で、前年よりも1万3千人減りました。
一方、「75歳以上」の人口は「165万5千人」で、前年よりも1万3千人増えました。
これは、1947年~1949年に生まれた人口の多い世代が、後期高齢者に移り始めたためです。
つまり、いわゆる「団塊の世代」が後期高齢者となることで、今後も“高齢者の高齢化”が進むでしょう。
後期高齢者が増えることで、医療や福祉などの負担も重くなります。
今後も、高齢者の人口の変化に注意が必要でしょう。