働いている高齢者は「906万人」。4人に1人が就業中
[2021/9/23 00:00]
働いている高齢者のレポート
総務省統計局が、「高齢者の就業」についてのレポートを公開しています。
65歳以上の高齢者で、仕事に就いている人の数は「906万人」でした。
仕事をしている高齢者の数は17年連続で増えており、今年も過去最多を更新しました。
男性は3人に1人が働いている
2020年の高齢者の就業率は、「25.1%」でした。
こちらも、9年連続で上昇しています。
就業率を性別で見ると、男性が34.2%、女性が18.0%です。
また、60代後半の高齢者に限ると、49.6%が働いています。
性別で見ると、60代後半の男性は60.0%、女性の39.9%が働いています。
60代後半で働いている姿は、もう珍しいものではありません。
雇われて働いている人が5割を超える
高齢者は、どのような形で働いているのでしょうか。
大きな分類で見ると、「役員を除く雇用者」が5割以上を占めています。
そして、「自営業」が3割、「役員」が1割です。
「パート・アルバイト」で働いている人が多い
「役員を除く雇用者」の雇用形態を見ると、「パート・アルバイト」が5割、「正規の職員(正社員など)」が2割です。
「パート・アルバイト」に「契約社員」や「派遣社員」などを合わせた「非正規雇用者」の割合は7割を超えます。
非正規雇用を選ぶ理由で一番多いのは「自分の都合のよい時間に働きたいから」で、自分の都合に合わせて選んだ結果、非正規という形になっている人が多いようです。
「正規の仕事がないから」という人もいますが、どちらかといえば少数派です。
全体的に言えば、高齢者は、自分の経済的環境や体力などを考慮して、無理のない働き方を選んでいることが分かります。