ワクチンの接種が終わっても「マスク」を続ける人が9割。「飲み会」や「旅行」を希望する人は3割だけ
ワクチンについてのアンケート
マスクなどの販売を手掛ける菱神産業が、「新型コロナウイルスワクチン接種と印象」に関する調査の結果を公開しています。
2021年8月に行なわれたインターネット調査には、20代から60代の男女1,007人が回答しています。
「2回接種済み」は35%
ワクチンを「2回接種済み」の人は35%でした。
「1回接種済み」が17%です。
両方を合わせて、かろうじて半分を超えています。
しかし、まだ「未接種」の人が4割を超えています。
「ファイザー」が7割
ワクチンを接種した人に、ワクチンのメーカーを聞いています。
「ファイザー」が7割、「モデルナ」が2割で、「アストラゼネカ」はごく一部でした。
「集団接種」と「個別接種」が並ぶ
ワクチンを接種した場所を聞いています。
大規模接種センターなどの「集団接種」と、かかり付け医などの「個別接種」が、ほぼ並びます。
また、2割弱ですが「職域接種」の人もいました。
ワクチンの機能は「重症化を抑える」が一番
「ワクチンを接種することで、期待する効果」を聞いています。
「発症しても重症化を抑える効果」と「感染を予防する効果」を期待する人が多く、ワクチンの機能は、正しく伝わっているようです。
例えば、「絶対に感染しない」「絶対に発症しない」などの、過剰な期待はあまり感じられません。
「身のまわりの人」に接種してほしい人は7割
「身のまわりの人にもワクチンを接種してほしいと思いますか」という質問には、「ぜひ接種してほしい」と「なるべく接種してほしい」を合わせると、7割の人が「接種してほしい」と思っています。
接種したからと言って「飲み会」や「旅行」には否定的
「ワクチンの接種を完了したら飲み会や旅行などをしたいと思いますか」と聞いています。
「とてもそう思う」と「ある程度そう思う」を合わせても、35%に留まっています。
つまり、6割以上の人は、ワクチンを接種したからと言って、積極的に飲み会や旅行をしたいと思っていません。
接種しても「マスク」は必要
また、「ワクチンを接種したらマスクは不要だと思う」という人は、1割しかいません。
9割の人は、ワクチン接種が完了した後も「マスクは必要」と判断しています。
接種に関わらず予防のための行動を忘れずに
アンケートの結果を見る限り、ワクチンの性能に対する過剰な期待は感じられませんでした。
そのため、接種をしても積極的な行動を取ったり、マスクを外すことを考えている人は多くありません。
特に、現在の流行の中心となっているデルタ株ウイルスは、感染力が強く、ワクチンを2回接種していても感染してしまう、いわゆる「ブレークスルー感染」も報告されています。
ワクチンの接種率は、9月22日時点で、国民全体の55%を超えました。
しかし、それで安心してしまうのではなく、マスクの着用などの感染予防対策も、引き続き行なってください。