新型コロナの抗原検査キットは「体外診断用医薬品」を選んでください

[2021/10/15 00:00]

2つの種類がある「抗原検査キット」

消費者庁は、新型コロナウイルスの「抗原検査キット」を購入する際に、「研究用」と書かれた製品を選ばないよう警告しています。

抗原検査セットには、「研究用」と「体外診断用医薬品」の2種類があります。

このうち、「研究用」の製品は、国の承認がなく、新型コロナに感染しているかどうかを判定できません。

正しい判定のためには、「体外診断用医薬品」と書かれた医療用の製品が必要です。

15分ほどで判定できる「抗原検査」

「抗原検査キット」は、新型コロナウイルスの感染の有無を判定する「抗原検査」を行なうための製品です。

被験者は、鼻から綿棒を入れて「鼻咽ぬぐい液」を採取し、検査キットで判定することで、体内に新型コロナウイルスがあるかどうかを判定できます。

「抗原検査キット」を使うと、最短15分ほどで感染の判定ができるのが特徴です。

一般販売は9月に解禁になったばかり

日本では、「体外診断用医薬品」の「抗原検査キット」は病院に限って販売されてきました。

しかし、2021年9月に、薬局で販売することが解禁され、個人でも購入することができるようになりました。

薬局で購入する場合は、薬剤師による指導に加えて、署名が必要となります。

消費者庁では、パッケージを確認して「体外診断用医薬品」と表示された製品を選び、必ず薬剤師の確認を受けてから購入するよう呼びかけています。

また、検査結果が「陽性」だった場合は、すみやかに医療機関を受診するよう求めています。

「体外診断用医薬品」の一般への解禁に合わせて、「研究用」の抗原検査キットを医療用として販売するケースが目立っています。

大阪では、抗原検査キットによる「陰性」という結果を信じて、医療機関を受信せずに死亡した例も報道されています。

安くて通販で購入できるからと言って「研究用」の抗原検査キットを購入して、信頼できない結果に振り回されないように注意してください。

出典:消費者庁
[シニアガイド編集部]