スマホを長く使っている60代以上のユーザーは、セキュリティ対策が緩い

[2021/10/22 00:00]

セキュリティについて全国調査

NTTドコモ モバイル社会研究所が、スマートフォン(スマホ)のセキュリティについてのレポートを公開しています。

2021年1月に行なわれたインターネット調査には、全国の15歳から79歳の男女8,837人が回答しています。

使われているセキュリティ対策は「画面ロック」

最初に「スマホのセキュリティ対策」について聞いています。

よく行なわれている対策は「画面ロック」でした。

「画面ロック」は、スマホをしばらく使わないでいると、ロック画面に切り替わるものです。

次にスマホを使うときは、ロック画面でパスワードの入力や指紋の認証などを行なう必要があります。

これを設定しておくと、他人が自分のスマホを使う可能性が低くなるので、セキュリティ対策として有効なのです。

次に多いのが「最新のOSにアップデートする」で、三番目は「提供元不明のアプリはダウンロードしない」でした。

出典:NTTドコモ モバイル社会研究所

対策をしていない人は「15%」

スマホのセキュリティについて、「何も対策をしていない」という人が15%いました。

年代別に見ると、年齢が高くなるほど、何も対策をしていない人が増えています。

「60代」では19%、「70代」では25%の人が、何もセキュリティ対策をしておらず、危険な状態にあります。

出典:NTTドコモ モバイル社会研究所

使っている期間が長いほど、対策をしていない

60代以上のシニア層について、セキュリティ対策とスマホを使っている期間の関係を見ています。

すると、スマホを長く使っている人ほど、セキュリティ対策をしていない率が高いことが分かりました。

スマホを使い始めたばかりの人は、教えられた通りにセキュリティ対策を守っていますが、使っている期間が長くなるにつれて、だんだん面倒になってしまうのかもしれません。

また、以前に比べて、スマホのセキュリティ対策についてのニュースが多いことから、最近、スマホを手にした人は、警戒感が強いのかもしれません。

いずれにしても、「60代以上のシニア層」で「スマホを使っている期間が長い」人は、自分のセキュリティ対策を再確認してみましょう。

出典:NTTドコモ モバイル社会研究所
[シニアガイド編集部]