スマホを長く使っている60代以上のユーザーは、セキュリティ対策が緩い
セキュリティについて全国調査
NTTドコモ モバイル社会研究所が、スマートフォン(スマホ)のセキュリティについてのレポートを公開しています。
2021年1月に行なわれたインターネット調査には、全国の15歳から79歳の男女8,837人が回答しています。
使われているセキュリティ対策は「画面ロック」
最初に「スマホのセキュリティ対策」について聞いています。
よく行なわれている対策は「画面ロック」でした。
「画面ロック」は、スマホをしばらく使わないでいると、ロック画面に切り替わるものです。
次にスマホを使うときは、ロック画面でパスワードの入力や指紋の認証などを行なう必要があります。
これを設定しておくと、他人が自分のスマホを使う可能性が低くなるので、セキュリティ対策として有効なのです。
次に多いのが「最新のOSにアップデートする」で、三番目は「提供元不明のアプリはダウンロードしない」でした。
対策をしていない人は「15%」
スマホのセキュリティについて、「何も対策をしていない」という人が15%いました。
年代別に見ると、年齢が高くなるほど、何も対策をしていない人が増えています。
「60代」では19%、「70代」では25%の人が、何もセキュリティ対策をしておらず、危険な状態にあります。
使っている期間が長いほど、対策をしていない
60代以上のシニア層について、セキュリティ対策とスマホを使っている期間の関係を見ています。
すると、スマホを長く使っている人ほど、セキュリティ対策をしていない率が高いことが分かりました。
スマホを使い始めたばかりの人は、教えられた通りにセキュリティ対策を守っていますが、使っている期間が長くなるにつれて、だんだん面倒になってしまうのかもしれません。
また、以前に比べて、スマホのセキュリティ対策についてのニュースが多いことから、最近、スマホを手にした人は、警戒感が強いのかもしれません。
いずれにしても、「60代以上のシニア層」で「スマホを使っている期間が長い」人は、自分のセキュリティ対策を再確認してみましょう。