コロナ禍で葬儀の規模が半分に、葬儀社の過半数は経営状態が悪化

[2021/10/24 00:00]

199の葬儀社へのアンケート

葬儀社紹介サイト「小さなお葬式」が、「新型コロナウイルスと葬儀」に関するアンケート結果を公開しています。

2021年9月から10月にかけて行なわれたインターネット調査には、「小さなお葬式」と提携している葬儀社199社が回答しています。

葬儀の規模は半分になった

新型コロナウイルスが流行してからは、人が集まることを避けるために、葬儀の規模が縮小しています。

会葬者の減少については「4~5割に減った」という回答が多く、だいたい半分になったことが分かります。

出典:小さなお葬式

規模の縮小を補う方法は見つかっていない

葬儀の規模が小さくなったことを補う手段が、いくつか考案されました。

例えば、供花やお別れ花を増やす「お花の増量」や「物品のグレードアップ」などです。

これらは、葬儀の満足度を上げることで、料金を上げる工夫です。

しかし、アンケートの結果を見る限り有効な手段は「特にない」という回答が多く、葬儀の規模の縮小を補ってくれる有効な対策は見つかっていません。

出典:小さなお葬式

経営状態が悪化した葬儀社が多い

新型コロナウイルスが流行した、2020年以降の経営状況を聞いています。

回答者の過半数は「悪化した」としています。

「改善した」という会社は、わずか9%です。

出典:小さなお葬式

以前の状態に戻れると思っている葬儀社は少ない

新型コロナウイルスが収束したのちに、「以前の葬儀規模に戻ると思うか」と聞いています。

「戻ると思わない」という回答が8割を占めました。

「小規模な葬儀がスタンダードになってしまえば、以前のような多くの会葬者が訪れる葬儀には戻らないだろう」というコメントがあるように、新型コロナウイルスの流行が終わっても、以前の状態には戻らないという厳しい見方が主流のようです。

出典:小さなお葬式
[シニアガイド編集部]