お酒を飲む人は「6割」、適量を知っている人は「2割」

[2021/11/21 00:00]

お酒を飲む人は「57.9%」

東京都が「健康に関する世論調査」の結果を公開しています。

この記事では、その中から「飲酒」に関する結果を紹介します。

2021年6月から7月にかけて行なわれた調査には、1,939人の都民が回答しています。

まず、回答者のうち、「月に1回」以上の頻度で、お酒を飲む人の割合は「57.9%」でした。

ほぼ、6割の人が、飲酒の習慣を持っています。

出典:東京都のデータをもとに編集部が作成

「毎日」飲む人が多い

お酒を飲む頻度を、もう少しくわしく見てみましょう。

一番多いのは「毎日」で16%でした。

次に多いのが「週に1~2回」、そして「月に1~3回」の順となっています。

出典:東京都のデータをもとに編集部が作成

飲む量は「1~2合」

1日当たりの飲酒量は、「1合未満」と「1~2合」が多くなっています。

この程度なら適量の範囲ですが、「1日に5合以上」飲む人もいます。

出典:東京都のデータをもとに編集部が作成

男性は「2合」、女性は「1合」が適量

お酒の飲みすぎは、病気のリスクを高めてしまいます。

内蔵では「肝臓」「膵臓」を始めとして、多くの臓器の病気の原因となります。

また、飲酒は高血圧や糖尿病などの生活習慣病の原因にもなります。

「生活習慣病のリスクが高くなる飲酒量」は、純アルコール摂取量で「男性40g、女性20g」とされています。

純アルコール摂取量20gは、一般的なお酒の量でいうと、次のようになります。

  • ビール中瓶1本
  • 缶チューハイ(度数5度) 1.5缶
  • 缶チューハイ(度数7度) 1缶
  • ワイン4分の1本
  • 焼酎0.6合
  • ウイスキーダブル1杯

つまり、これぐらいの量が、女性の「適量」なのです。

最近流行しているアルコール度数の高い「缶チューハイ」ならば、350ml缶1缶で、女性の「リスクが高くなる飲酒量」に達してしまいます。

男性でも、この2倍です。

酔った勢いによる「おかわり」で飲みすぎないように注意が必要です。

しかし、このようなリスクを高める飲酒量を知っている人は、たった2割しかいません。

リスクを高める飲酒量を知った上で、飲酒の頻度を落としたり、1回の飲酒量を減らすなどして、自分の身を守ってください。

出典:東京都のデータをもとに編集部が作成
[シニアガイド編集部]