大手居酒屋チェーン店が激減。コロナ前から1,200店も減少
[2021/11/24 00:00]
たった2年で1,200件以上も閉店
大手居酒屋チェーンの店舗数が、この2年弱で2割近くも減ったことが分かりました。
企業情報調査会社の東京商工リサーチによれば、2021年9月末の大手居酒屋チェーンの店舗数は「5,958店」でした。
約2年前の2019年12月の「7,200店」に比べると、1,242店も減っています。
比率でいうと、17.2%の減少となります。
「緊急事態宣言」がきっかけに
大手居酒屋チェーンの店舗が減ったのは、新型コロナウイルス感染症の影響です。
1回目の「緊急事態宣言」が発令された2020年上半期には、半年間で554店も減少しました。
その後は、四半期ごとに150~200店のペースで閉店が続きました。
「第5波」が落ち着いた現在でも、閉店は続いています。
東京商工リサーチでは、運営コストが嵩む、繁華街や都心部のターミナル駅周辺の店舗を中心に閉店が進んだとしています。
居酒屋より他の業態を優先
東京商工リサーチでは、緊急事態宣言が全面解除された10月1日以降は、9月までとは一転し、客足は回復基調にあるとしています。
しかし、居酒屋業態の新規出店には慎重な姿勢のチェーンが多く、焼肉店やとんかつ専門店、鶏唐揚のテイクアウト店などの業態が優先されています。
大手居酒屋チェーンの店舗数は、今後の感染拡大状況や、「GoToイート」の再開を始めとする政府の政策に大きく左右されることになるでしょう。