外国人人口は「274万人」。東京など都会に集中

[2021/12/5 00:00]

外国人の人口は「274万人」

先日公開された国勢調査によれば、2020年10月1日時点の外国人の人口は「274万7,137人」でした。

これは、日本の総人口「1億2,614万人」の2.2%にあたります。

5年間で83万人増える

日本における外国人の人口は、年々、増え続けています。

1975年には64万人でしたが、今回、初めて200万人を超えました。

この5年間だけで、83万人も増えています。

出典:総務省のデータをもとに編集部が作成

外国人は都会に住んでいる

外国人が住んでいる都道府県は、大都市とその周辺に偏っています。

一番多いのは「東京都」で、外国人全体の20%が住んでいます。

つまり、外国人の5人に1人は、東京都在住です。

次に多いのが「愛知県」、そして「大阪府」が続きます。

出典:総務省のデータをもとに編集部が作成

一番多い外国人は「中国人」

外国人の国籍は、「中国」が一番多く、全体の28%を占めています。

次に多いのが「韓国/朝鮮」で16%です。

この2つの国籍で、外国人全体の4割を占めています。

なお、ここ10年の傾向を見ると、「ベトナム」や「ネパール」の割合が増えています。

出典:総務省のデータをもとに編集部が作成

新型コロナの影響で変化も

日本における外国人人口は、増え続けていますが、それでも全人口に対して2.2%に過ぎません。

外国人人口の割合が一番高い「東京都」でも、外国人の割合は4.0%に留まっています。

しかし、2015年から2020年にかけての5年間で、外国人人口は大きく増えました。

また、これまでは移住が少なかった「ネパール」などからの移住も増えています。

この5年間は、これまでとは違った状況になりつつあったのです。

ところが、新型コロナウイルスによる渡航の抑制によって、国勢調査以降の状況は、再び大きく変わりました。

新型コロナウイルスの流行が終わったあとで、外国人人口がどのように変わるのか、次回の調査が注目されます。

[シニアガイド編集部]