65歳以上の高齢者の5人の1人は、一人暮らしをしている
1世帯の平均人数は「2.21人」
先日公開された国勢調査によれば、2020年10月時点の日本の人口は、1億2,614万人でした。
これを、住居や家計を共にする「世帯」単位で見ると「5,570万5千世帯」となります。
つまり、1世帯あたりの人数の平均は「2.21人」です。
世帯の38%は「単独世帯」
世帯数を形ごとに見ると、「単独世帯」が一番多く、38%を占めています。
「単独世帯」は、調査のたびに増えており、2020年の調査では2千万世帯を超えました。
「単独世帯」は、珍しい存在ではなく、ごく普通の存在となっています。
高齢者の5人に1人は「単独世帯」
単独世帯の特徴の1つは、65歳以上の高齢者が多いことです。
実数で見ると、「65歳以上」で「単独世帯」なのは、男性が「230万8,171人」、女性が「400万3,379人」でした。
つまり、65歳以上の高齢者で、一人暮らしをしている人が、男女合わせて630万人以上もいることになります。
これは「65歳以上の人口」のうち19%を占めています。
つまり、高齢者の5人に1人は、一人暮らしなのです。
女性の高齢者は「単独世帯」が多い
男性の単独世帯を年齢別に見ると、「65歳以上」の高齢者の割合は「24%」です。
一方、女性の単独世帯では、「65歳以上」の割合は「48%」と、ほぼ半分を占めています。
それだけ、女性の高齢者は、一人暮らしが多いのです。
これは、女性が男性よりも寿命が長いことや、男性が年長のカップルが多いことから、夫婦二人の世帯から、夫が先立って「単独世帯」になる場合が多いのでしょう。
「単独世帯」の問題点は「孤独」
一人暮らしの高齢者の問題点は、世間から孤立してしてしまい「孤独」に陥ってしまうことです。
こうなってしまうと、本来は利用できる援助や制度を利用できず、生活の維持も難しくなります。
「単独世帯」で暮らしている高齢者は、病気や介護などをきっかけとして、人とのつながりを保っていくことが必要なのです。
自分が「単独世帯」になる前に、人とのつながりを作り、それを維持していきましょう。