年末年始の国内旅行は昨年よりも増加。ただし、コロナ前の4割減
[2021/12/14 00:00]
旅行に行く人は、コロナ前の4割減
旅行代理店のJTBが、年末年始の国内旅行の動向を発表しています。
JTBでは、2021年の年末から2022年の年始にかけて、1泊以上の国内旅行を予定している人は「1,800万人」と予測しています。
これは、昨年の「1,000万人」を大きく上回りますが、コロナ前の2019年の「2,926万人」に比べると、4割減っています。
最長でも「6連休」が順当
この年末年始の平均旅行日数は「3.3日」で、昨年よりも短くなっています。
旅行の日程でも「1泊2日」がもっとも多く、昨年よりも短い日程としている人が増えています。
また、年末年始のカレンダーが、12月28日を仕事納めとしたときに、最長でも1月3日までの6連休しか取れないような並びになっていることも、旅行日程が短いことに影響しています。
また、一人あたりの旅行費用は「32,000円」で、昨年よりも1,000円下がりました。
「旅行に行く」意欲はコロナ前に戻っていない
JTBが2021年11月に、1万人を対象に行なったインターネット調査では、「この年末年始に旅行に行く」人は「16.9%」に留まりました。
これは、昨年の「14.8%」を上回りましたが、2019年の「20.0%」には及びません。
年末年始の国内旅行に対する意欲は、昨年よりは回復したものの、新型コロナの流行前の状態には戻っていないことが分かります。
現在は、新型コロナウイルス感染症の流行は、落ち着いた状況にあるものの、「オミクロン株」の登場などによって、終わりが見えない状況が続いています。
そのため、長期間の旅行に出るには、まだ早いと考えている人が多いのでしょう。