男性の健康寿命は「72.68歳」、女性は「75.38歳」。県によって大きな差
[2021/12/22 00:00]
2019年の「健康寿命」を公開
厚労省の専門委員会で、2019年の健康寿命が公開されました。
全国の健康寿命は、男性が「72.68歳」、女性が「75.38歳」でした。
「健康寿命」は3年ごとに更新されますが、前回の調査に比べて、男女とも伸びています。
「健康寿命」を伸ばすことが大切
「健康寿命」は、「医療や介護に依存しないで、自分の心身で生命維持し、自立した生活ができる生存期間の平均」を指します。
つまり、平均寿命と健康寿命の差は、生存はしているが、日常生活に制限のある期間ということになります。
2019年の男性の平均寿命は「81.41歳」、女性は「87.45歳」でした。
つまり、男性は「8.73年」、女性は「12.06年」も、なんらかの支障をかかえて生活していることになります。
健康寿命を伸ばすことが、老後の生活の質を左右する、とても重要な要素であることが分かります。
都道府県によって大きな差がある
「健康寿命」は、都道府県単位でも計算されています。
男女別に、上位5県と下位5県を紹介しましょう。
男性の健康寿命が長い県の5位までは、次の通りです。
男性の上位5県
- 大分 73.72歳
- 山梨 73.57歳
- 埼玉 73.48歳
- 滋賀 73.46歳
- 静岡 73.45歳
男性の健康寿命が短い県の5位までは、次の通りです。
男性の下位5県
- 岩手 71.39歳
- 愛媛 71.50歳
- 鳥取 71.58歳
- 北海道 71.60歳
- 高知 71.63歳
女性の健康寿命が長い県の5位までは、次の通りです。
女性の上位5県
- 三重 77.58歳
- 山梨 76.74歳
- 宮崎 76.71歳
- 大分 76.60歳
- 静岡 76.58歳
女性の健康寿命が短い県の5位までは、次の通りです。
女性の下位5県
- 京都 73.68歳
- 滋賀 74.44歳
- 東京 74.55歳
- 愛媛 74.58歳
- 広島 74.59歳
このように、健康寿命の長さは、都道府県によって大きな差があります。
男性の場合、大分県と岩手県では「2.33年」、女性の三重県と京都府とでは「3.90年」もの差があります。
その県の老後の生活環境を考えるときに、一つの参考となる数字でしょう。
なお、東京都は、男性が「72.94歳」、女性が「74.55歳」でした。
男性は全都道府県中の14位、女性は45位でした。
特に女性の健康寿命は短く、下位5県に入っています。